お菓子とバレエフェスティバル(8月6日)

 3年に一度東京で開催される「世界バレエフェスティバル」のプログラムAを観てきました。今年で12回目を迎えるこのバレエの祭典を私は9回目から観始めまています。初めて観た時は、キラ星のようなスターダンサー達が次から次から現れてはため息がでるようなパフォーマンスを披露しいくステージに、手はパンパン(拍手のしすぎで)で頭はしびれるような感激でした。4回目ともなると余裕で、と言いたいところなのですが、今回も身体中の血が駆け巡るようでした…。\r\n 特にマリア・コチェトコワとダニール・シムキンの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」、アニエス・ルテスチュとジョゼ・マルティネスの「スカルラッティ・パ・ド・ドゥ」そしてオレリー・デュポンとマニュエル・ルグリの「椿姫」が印象に残りました。輝くような若い躍動感、メメント・モリを秘めた緊迫感のあるスタイリッシュな動き、一瞬にしてドラマ空間を創りだす風格のある身体の表情と、それぞれに<芸風>は違うのですが、完全に舞台の中に気持ちを持っていかれてしまいました!\r\n お菓子屋さんもそうです。魅力のあるお菓子屋さんは、きちんとした技術のうえに作り手の感性が感じられるもの。同じチョコレートケーキの「オペラ」でもあの店とこの店ではどこかが違う、その<芸風>こそがお菓子屋さんの魅力です。そんな<芸風>に惹かれて、今回も世田谷区赤堤の『ノリエット』、下落合の『エーグルドゥース』、自由が丘の『パリゼヴェイユ』など、東京に出かけたら立ち寄らずにはいられないお店でお菓子を楽しみました。\r\n そして青山を歩いていたら、なんとハンガリーの老舗のカフェ『ジェルボー』の支店があるではありませんか!昔ブタペストで尋ね尋ねて、探しあてて訪れた思い出のお店です。石造りのビルにあるカフェの内装はブタペストの本家の雰囲気を再現してありました。ドボス・トルタをいただきたいところでしたがその後の予定があり、軽くチェリーのジャムをはさんだビスケットをチョコレートで包んだイシュレールをいただきました。さらに歩いていたら、今度はウィーンのカフェ『ラントマン』の支店を発見!こちらは時間がなく、残念ながら立ち寄ることができませんでした。\r\n もちろん最後の一軒は、この夏も当教室 Sweets&Tableに来ていただく千歳烏山の『ラ・ヴィエイユ・フランス』へ。木村シェフはお留守でしたが、マダムと大野さんにご挨拶をし、ショコラのサントノーレをいただきました。\r\n開演を待つバレエフェスティバルの会場、『ラ・ヴィエイユ・フランス』のマダムと大野さん、今回は贅沢をして銀座の「ロオジェ』でランチをいただきました。緊張している大学生の姪と共に。(三浦裕子)\r\n\"\" \"\"\"\"