歌舞伎とお菓子(10月9日)

\"\"\r\n 先日、博多座で歌舞伎「雷神不動北山櫻」(なるかみふどうきたやまざくら)を観てきました。 以前博多座でも上演されたことのある歌舞伎十八番「毛抜」や「鳴神」は、この「雷神不動北山櫻」の一幕で、今回は初めての通し狂言です。(歌舞伎は出し物のことを狂言というのです)\r\n 平安時代を舞台に(そこは歌舞伎なので時々江戸時代がでてきて)天下を掌握しようともくろむ高僧、朝廷の人々、善悪入り乱れてのスペクタクル。動く絵画のようなきらびやかで美しい舞台を堪能しました。市川海老蔵さんが5役を勤めて獅子奮迅の大活躍。悪人、陰陽師、誘惑される人、誘惑する人、不動明王といろんなキャラクターを演じ分けるのですが、どれが一番ぴったりとくるか見比べるのがまた楽しいのです。しかし、海老蔵丈は舞台姿も美しいですが、声が素晴らしいですね。\r\n ところで今回は博多座に特別に東京の小川軒のレーズンウィッチが出店していました。なんでも海老蔵さんのサインとメッセージが入っているとか。海老蔵さんは口上でも、「お菓子などを召し上がりながらごゆるりと、ご覧下さい」と言っていました。舞台の幕間にちょっとお菓子をいただく…至福のひとときです。(三浦裕子)