2010年度新クラススタート(2月28日)

 
 この虎の絵画は祖父が50年ほど前、友人の書家、日本画家に頼んで書いてもらったものです。虎の眼に愛嬌があって生命感に満ちており、家族中が気に入っている絵です。今年は寅年なので、目下玄関に飾っています。
 
 さて、2月はSweets&Tableの新学期です。今年も旧教室である自宅のリビング&キッチンでクラスをしました。毎年2月のテーブルは私が初めて買った洋食器、ロイヤルミントンのハドンホールを使っていたのですが、今年はこれも昔から自宅にあった大倉陶園のミントグリーンのティーセットを使ってみました。クロスはすみれ色とグリーンのグラデーションを。窓ぎわの丸テーブルは、卵色のクロスにヘレンドのヴィクトリアをあわせました。

 今年も1年目のクラスはアフタヌーンティーをテーマにイギリスのお菓子を3品作りました。定番となった「ヴィクトリアサンドウィッチケーキ」「アプリコット入りのクランブルケーキ」「オーツビスケット」です。2年目のクラスのテーマはパイです。コクのあるカスタードをサンドした「ミルフィーユ」「玉ねぎ&ベーコン、サーモン&椎茸ふたつの味のキッシュ」、パイの余り生地で作るシナモン風味の「サクリスタン」。どれも毎年好評のメニューです。
 3年目のクラスでは、「カカオのヨーヨー」カカオ風味のダックワーズにミルクチョコレートガナッシュをサンドしてヨーヨー仕立てにしたおかしです。「マンディアン風ブラウニー」ブラウニーの上にマンディアン風のデコレーションをしたもの。そして「コーヒー風味のオーツクッキー」。4年目以上のクラスのメニューは「ラズベリー風味のチョコレートタルト」。酸味のきいたマンジャリとラズベリーをあわせた濃厚な大人のチョコレート菓子です。そして焼き菓子は「抹茶のザッハートルテ風」。抹茶の風味を効かせたトルテです。そして「ローズマリーのボウルクッキー」。フレッシュのローズマリーを使い、きび砂糖と全粒粉で作ってみました。

 10年以上続いている永いクラスでは、ちょっと凝ったプチ・ガトー仕立て「キャラメル」を作りました。カカオのジョコンド生地の上にプラリネ入りのミルクチョコのガナッシュをのせ、キャラメルのクレムーを敷いて、キャラメルクリームを絞るというお菓子です。プラリネも手作りしたので手間はかかるのですが、おいし〜いのですよ!焼き菓子は昨年好評だった「ケーク・サレのアンチョビ&カリフラワーとサーモン&ポテト」。それぞれトマト色とベジタブルグリーンに仕上げてみました。こちらはぐるぐる混ぜるだけの簡単焼き菓子です。クッキーは今年もたわわに実ったレモンを使った「米粉のレモンクッキー」。米粉を使うとボロッとした独特の食感になります。
 今年Sweets&Tableに入会して下さった皆様も、お菓子とティータイムがお好きなご熱心な方々ばかりです。また永く当教室に通って来て下さっている皆様、今年はおひとりおひとりに課題としてお菓子のテーマをおだししました。一年そのテーマを考えつつ良きお菓子通になりましょう。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。(三浦裕子)
追伸…

 教室中の2月17日、目下ベルリンフィルのコンサートマスターの試験中の樫山大進さんのヴァイオリンのコンサートに行きました。バッハのパルティータの1番と2番。樫山さんは体調がおわるかったのでしょうか。途中右手がつってしまわれたようでしたが、最後の「シャコンヌ」はなんとか7分にもち込んだという感じ。けれども若いのにどことなく風格を感じさせる音楽でした。