Sweets&Tableの新学期(2月27日)

Sweets&Tableは毎年2月が新学期です。今年も2017年度クラスがスタートしました。(今月のクラスは18日〜25日でした)

久しぶりに初回のクラスでハドンホールを使いました。私が大学生の頃買ってもらった器です。少しずつ買い足していき、ポット、ミルク、シュガーが揃ったときの嬉しさは、今でもよく覚えています。ラウンドテーブルのは、ブラウンズホテルのリード&ボーのケーキスタンドに、フィッチェンロイターのミラベルをあわせました。こちらのクロスは、ニューヨークのリネン店で買った思い出の一枚です。

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今月のお菓子はAクラスは「メイズ・オブ・オナー」、BとCクラスは「新はりねずみのケーキ」、この他に総てのクラスで「コーヒースフレロール」「チョコチップクッキー」を作りました。

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「メイズ・オブ・オナー」は来歴を16世紀にまで遡ることができるイギリスの伝統菓子。今ではロンドンの『ニューウェンズ』の名物菓子として知られています。ペストリーパフ(パイ生地)のケースにフレッシュチーズのアパレイユを流して焼いたお菓子です。パイの底には杏ジャムとカレンツを入れて、一口サイズに仕上げました。

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「新・はりねずみのケーキ」は縦割りのアーモンドを生地に刺してチョコレートをかけた、ユーモラスな姿のケーキ。ドイツでよく見かけるお菓子です。3年ほど前にプリンカップで焼いて小さく作ったことがあるのですが、今年はフランクフルタークランツの生地でエンゼル型で仕上げました。間にはガナッシュとラズベリージャムをサンドしています。上掛けしたチョコレートは、クーベルチュールに太白ごま油を混ぜたものを使っています。もっと大量のチョコレートを使えば、きれいにカバーできるのですが…。下に流れ落ちたチョコレートがもったいなくて、節約してしまいました。(ごめんなさい!)

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「コーヒースフレロール」はコーヒー風味のスフレ生地を使ったロールケーキです。スフレ生地は作り方はややこしいのですが、独特の柔らかい食感に魅力があります。巻き込んだシャンティクリームにも、コーヒーとラム酒で風味をつけました。けれどもこれだけでは面白くない!アクセントにプラリネを入れています。アーモンドワッセをキャラメリゼしたのもをフードプロセッサーで粉状にしたものです。各クラスで2本ずつ作り、有志にデコレーションをしてもらいました。ご覧下さい。それぞれよい感じに仕上がりました。

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「チョコチップクッキー」は、ざっくりサクサクとした歯触りが楽しめる配合です。チョコもヴァローナのクーベルチュールを刻んで使いました。「チョコレートがごろごろして成型しにくい…」とこぼしていた人も、焼き上がりを食べたら「チョコがおいしい」とにっこり。

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今月はティーサンドウィッチをご用意しました。ロンドンではアフタヌーンティーがどんどん豪華でファッショナブルになっていますが、当教室ではいつものもの。新学期の定番です。

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今月のテーブルトークは今年のヴァレンタインの感想を。私はチョコレートがデザインの時代に入ったと感じたのですが、皆様はどうお感じになりましたか。(三浦裕子)