焼き物に親しむ課外授業、今年は5月31日に唐津に行ってきました。(6月16日)

\"\"\"\"\r\n Sweets&Tableはお菓子教室ですが、テーブルセッティング専科クラスもあるように、テーブルの演出にも重きをおいています。「おいしいお菓子を作ること」は、「どんなふうにいただくかまでを含む」と考えたいのです。\r\n テーブルの演出を組み立てるには、器、リネン、カトラリー、グラスなどの知識が必要ですが、なによりもまず、手に取ってみて親しむことが一番。そこで毎年5月末に「器に親しむ会」という勉強会をしています。昨年は有田を訪ね、柿右衛門窯、今右衛門窯、深川製磁などを訪ねたのですが、今年は5月31日に唐津の太郎右衛門窯を訪ねました。\r\n 31日はお天気も上々。唐津焼きの歴史についてお話を伺い、14代の太郎右衛門先生のお仕事ぶりを見学させていただき、なんと全員絵付けまでさせていただきました。出来上がった絵は、花あり、星あり、シュールな模様ありで各人さまざま。焼き上がりが楽しみです。\r\n その後は、江戸時代の風情を残す「水野旅館」の海の見えるお部屋でお昼ご飯をいただき、旧炭坑主の高取邸を見学しました。大正時代に建てられた高取邸は、能舞台や茶室で有名ですが、随所に高取氏のセンスや教養が漂う趣味のよいお宅です。\r\n 唐津焼は地味な焼き物ですが、どんな料理をも受け止めて美しく収まります。主張する器ではなく、受けとめる器なのですが、器そのものに存在感があるのです。高取邸の自然や時間の移ろいを感じる住まい方も、日本人の美意識を強く感じました。Sweets&Tableはお菓子づくりとテーブルセッティングの教室ですが、日本人の感性も大切にしたいと考えています。\r\n\"\"\"\"\"\"