草木萌動の3月クラス(3月17日)


 ラッパ水仙が春の到来を告げるように咲きそろいました。教室のドアの脇にあるユキヤナギもこぼれるように咲いています。今月のSweets&Tableは8日から15日まで行いました。

今月のテーブルは同色のコーディネートです。ゴブラン織りのグリーンのテーブルクロスにアイビーの模様入りのノリタケのティーセット、グリーンのナプキンをあわせました。お花も白いラナンキュラス、スイトピー、オオニソガラム、これに白いヒペリカムとブブレリュームなどのグリーンをとりあわせてみました。


今月の2年目のクラスのメニューは「苺のシャルロット」「コーヒーのロールケーキ」「一口ジャムクッキー」です。苺のシャルロットは、裏ごした苺のピューレにイタリアンメレンゲとシャンティクリームをあわせて作る軽いムースをビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに詰めるもの。25年ほど前に『イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ』の弓田先生に最初に教わった思い出のお菓子です。今でも、初めて召し上がった方はそのおいしさに思わずにっこりなさいます。コーヒーロールケーキは、しっかりと目のつまった生地にイタリアンメレンゲで作るバタークリームを巻いたもの。室温でいただくお菓子なので、ドライブなどに持っていっていただけるロールケーキです。一口ジャムクッキーは、一口大に丸めた生地に親指でくぼみを作り、軽くオーブンで焼いてさらにジャムをのせて焼いたもの。生地はブラウンシュガー入りの素朴なお味です。ジャムはラズベリージャムを使いました。


3年目以上のクラスは「バナナとチョコレートのタルト」「ティグレ」「ティグレ・テ・ヴェール」です。バナナにチョコレートのタルトはパート・シュクレにアーモンドクリームを詰めて焼き、カスタードとバナナののせてシャンティ・ショコラを絞ったタルトです。カスタードにはほんのりラムを加えました。シャンティ・ショコラはふんわり軽く仕上げました。作り立てよりも一晩おいてバナナとクリームがなじんだ頃が食べごろ。こんなタルトがあったら、家族全員が機嫌が良くなることまちがいなしのお菓子です。クラスでシャンティ・ショコラの絞り方を変えてみました。いかがでしょうか。


ティグレは、フィナンシェ風の生地にガナッシュをあしらったベルギーの半生焼き菓子です。本場のティグレはオーバル型で焼くようですが、ここでは丸いサヴァラン型で焼きました。ティグレはフランス語で虎という意味で、チョコチップを散らした生地が虎の模様、ガナッシュは虎の目を表現したものといわれています。けれども何故、お菓子と虎が結びついたのでしょうか。理由をご存知の方はお教え下さい。

もうひとつは、抹茶入りのティグレのバリエーションです。抹茶入りのフィナンシェ生地に抹茶入りのイヴォワールのガナッシュをあわせました。生地には残念ながら、虎模様が入っていません。焼き型もインゴット型で、少しティグレからは離れてしまいましたが、これはこれで可愛らしいお菓子となりました。
 


15年以上続いている長いクラスでは、以前ティグレを作ったことがあります。そこで「ヘーゼルナッツのティグレ・オレンジ風味」というバリエーションを作りました。ヘーゼルナッツ入りのカカオのフィナンシェ生地です。オレンジの皮もいれて風味をつけ、ガナッシュにもオレンジキュラソーを入れています。これもティグレからは離れてしまいましたが、コーヒーにあうお菓子ができました。

今月の講義は「キリスト教とお菓子その1」として十字軍に始まるキリスト教と砂糖の結びつきの話をしました。ティータイムの前の一品は、早春の味ホワイトアスパラのスープです。行きつ戻りつしながらも春はもうそこまできています。(三浦裕子)