いちじくのお菓子・9月クラス(9月12日)
9月は、3日から10日までクラスを行いました。毎年9月はテーブル、お菓子に和のテイストを加えることを心がけています。ジャガード織りの浅葱色のクロスに溜め塗りの盆、ちりめんのお膝掛けをあわせました。スペイン製のガラス皿、ポルトガル製ヴィシタのカップ&ソーサーです。お花は唐辛子に庭の山牛蒡をあわせてみました。
お菓子のメニューはAクラス「チーズ&ジンジャームース」B、Cクラスは「いちじくのムース・シナモン風味」、焼き菓子とクッキーはすべてのクラスで「いちじくのパイ」と「米粉の白ごまクッキー」です。
福岡は9月に放生会があり、そこで新生姜が売られます。「チーズ&ジンジャームース」は新生姜のシロップ煮をたっぷりと使うチーズケーキです。今年は日程の都合で教室の開催日が早く、新生姜が手に入らなかったのでひね生姜で作りました。新生姜ですと擂り下ろしてなめらかなピューレができるのですが、普通の生姜は少し繊維が残ります。ピューレの量もすこし控えめにしました。それでも、このチーズケーキとてもおいしいです!表面に飾っているのは、微塵きりにした生姜のコンポートです。
「いちじくのムース・シナモン風味」はいちじくのコンポートで作るムース。いちじくは赤ワインとシロップ、バニラ、レモンでコンポートにしておきます。煮汁でシナモンの風味をつけてムースを作り、いちじくの果肉をのせます。あわせたジョコンド生地と底に敷いたパート・シュクレもシナモン風味にしています。余ったパート・シュクレは、砕いて表面に飾ってみました。クラスによって表情もちょっと違います。あれば、セルフィーユなどものせて…。
「いちじくのパイ」はながく続けて下さっているお生徒さんのリクエストに応えて、再登場したメニューです。フードプロセッサーでブリゼ生地を作って敷き込んだ型を冷凍しておき、熱々のカラメルを流して、そのうえにアーモンドクリーム、いちじくをのせて焼くパイです。何かの本でヒントを得て、以来25年作り続けている私の好きなお菓子のひとつ。カラメルの風味がアクセントになって、いちじくの美味しさが引き立ちます。焼き上がりは各クラスあまり変わりませんが、切り分けてトレーにのせると盛りつけ方はいろいろ。
クッキーは総てのクラスで、米粉を使ったクッキーを作りました。小麦粉とは違うざっくりとした歯触りが魅力です。白ごまを入れて表情をつけてみました。
今月はスープは冷たいコーンスープをご用意しました。ティータイムには、いちじくの歴史についてお話ししました。土曜日のクラスのさつきさんが、今月着物姿で参加して下さいました。立ち居振る舞いもいつもより優雅(笑)クラスが華やぎました。(三浦裕子)