今年の苺のトルテ(3月20日)
3月に作りたくなるのは、やはり苺のお菓子。毎年3月には苺のお菓子を作っているSweets&Tableですが、今月(3月10日〜19日)はこんなお菓子を作りました。
オーバルテーブルには、グリーン×パープルのクロスに、大倉陶園のティーセットをあわせました。カトラリーは英国製のグリーシアンです。丸テーブルはレモンイエローのクロスにヘレンドのヴィクトリア、カトラリーは英国製のへスター&ベイトマンです。
A-1クラスは「パンビー」「ガトー・ショコラ」「チュイール・ダマンド」、A-2クラスは「苺のシャルロット」「ガトー・ショコラ」「チュイール・ダマンド」。B,Cクラスのメニューは「苺のトルテ2018」「レーズンパイ」「苺のスノーボウル」です。
パンビーはアルザスの家庭的なお菓子。さっくりとしたビスキュイ生地にカスタードクリームを挟んだお菓子です。ひとつはセルクル型で、一つは型に入れずにプレートにこんもりと盛り上げて焼きました。
ガトー・ショコラはいろんな配合がありますが、これは代々木上原にあったフレンチレストラン「カストール」の藤野賢治シェフのものを参考にしたものです。私はこの配合が好きで、もう30年以上作り続けています。
チュイール・ダマンドはスライスアーモンドを入れた薄焼きクッキーです。焼きたてをめん棒などに貼付けてゆるくカーブさせるのですが、小さく作りすぎて、カーブが目立ちません…(笑)
苺のシャルロットは、こちらも30年近く前に「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」で学んだ作り方です。苺のムースの口あたりの軽さに感激したことをはっきりと覚えています。
苺のデコレーションケーキは、当教室ではもう幾種類も作っているのですが、今年はこんなトルテにしてみました。薄焼きの共立て生地にカスタードクリームをぬってスライス苺をのせて巻き上げ、ミュルベ・タイクの上にのせてシャンティクリームで仕上げるというもの。デコレーションは例によって、クラスによって様々です。
折りパイにブランデー漬けのレーズンとアーモンドクリームをサンドして焼き上げたのが、レーズンパイです。ミルフィーユのように重しをして焼くのがコツです。今年作ったお菓子ですが、とても気に入っています。
クッキーは、苺パウダーを使ってスノーボウルを作りました。生地にも入れ、まわりにまぶした粉砂糖にも混ぜています。
ティータイム前には、ホワイトアスパラのスープをご用意しました。今期のテーブルトークのテーマは「日本の洋菓子史」です。今月は1870年から鹿鳴館ができる1883年までの話しです。
3月の教室中は、気温が20度を超える日もあれば12度の下がる日もあり…、行きつ戻りつしながら春が来ています。(三浦裕子)