美しい紫陽花が咲きそろいました

今年も美しい紫陽花が咲きそろいました。我が家ではなく、祖母の代から親しくしているご近所のお屋敷に。(笑)毎年6月の教室の頃になると、分けていただいているのです。ご覧下さい、この色鮮やかな紫陽花を。 テーブルは毎年同じなのですが、薄紫のクロスにフィッツ&フロイトの位置皿。ガラスのお皿を重ねて花柄のティーセットをあわせした。ナプキンは紫陽花柄の布で作った手製のものです。お菓子の前の小さな一皿は、ヴィシソワーズを作りました。 2年目クラスのお菓子は「ミント&チョコレートムース」「パンナコッタ」「ビスコッティ・メリガ」です。ミント&チョコレートムースは私の好きなお菓子のひとつ。ふんわりとしたチョコレートムースに庭のミントの香りを移した牛乳で作ったババロアを重ねたものです。底にはカカオのジェノワーズを敷き、表面はミントゼリーを流しています。パンナコッタは良質の生クリームを使えば、誰でも簡単に作れるおいしいデザートです。バニラビーンズを効かせて作りました。ビスコッティ・メリガはコーンミールを使うイタリアの薄焼きクッキーです。 3年目のクラスでは「ディプロマート・トルテ」「メープルシュガー風味のチーズタルト」「タイムのびしケット」を作りました。ディプロマート・トルテは普通のゼジェノワーズとカカオ風味のジェノワーズを市松模様に組み合わせたトルテです。軽いチョコレートクリームで仕上げます。メープルシュガー風味のチーズタルトは一見レアのチーズケーキなのですが、実はベークドタイプ。日持ちもしますし、冷たく冷やしていただくと、ミルキーなおいしさが引き立ちます。タイムのビスケットは、口の中でフレッシュタイムの風味がふわっと広がるさくさくのビスケットです。
5年目以上のクラスのメニューは「チーズ&ジンジャームース」「パイナップル入りのパン・ド・ジェーヌ」「トマトのクッキー」です。チーズ&ジンジャームースは10年ほど前にに作ったレシピの復活版です。生姜にチーズという組み合わせは、当時あまり評判が良くなかったのですが、最近作ってみたら味わいが新鮮で、少し改良して今月のメニューに入れました。生姜のピューレを入れた軽いチーズムースが爽やかなおいしさ。サクサクのパート・シュクレ台にのせました。今回は上々の評判です。焼き菓子は完熟のパイナップル入りのパン・ド・ジェーヌです。完熟のパイナップルはナイフを入れると果汁がしたたるほどのジューシィさ。そのまま生地に入れて焼くとジュースの水分でおいしく焼き上がりません。そこでパイナップルを軽くオーブンで焼いて使います。味わいも濃くなり、パン・ド・ジェーヌの新しいおいしさに出会えました。トマトのクッキーはトマトピューレを入れて塩味に仕上げる薄焼きクッキーです。 12年以上続いているクラスでは「ヴェリエンヌ・パイナップル&パンナコッタ」を作りました。完熟パイナップルをちらしたアールグレイティーのゼリーとパンナコッタという組み合わせです。間に薄くパッションフルーツのゼリーをのせているのが、味わいのミソ。くるみ入りのビスキュイを添えました。土曜の午後クラスでは焼き菓子に「レモンとミントの焼き菓子」を、金曜日のクラスでは「ココナツオレンジケーキ」を作りました。どちらも雨の日のうっとおしさを忘れるおいしさです。クッキーは「ナッツをのせたチーズクッキー」。チーズ入りの薄焼き生地にピーカン、ヘーゼル、アーモンドをのせた香ばしい塩味クッキーです。

雨の日のティータイムが私は好きです。大人数でも、少人数でも、自分ひとりでも。いつもより心を開いた話ができるような気がします。雨は人を正直にしてくれるのかもしれませんね。そこにおいしいお菓子があれば、なおのこと。(三浦裕子)