和風のお菓子で涼風を(9月11日)

酷夏が静かに立ち去り、朝夕秋風が吹き始めた9月。今月のSweets&Tableは1 日から11日まで行いました。今年の夏は台風、豪雨、地震と大きな災害が立て続きに起こりました。被災された方々に慎んで、お見舞いを申し上げます。

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Sweets&Tableでは、毎年9月は、お菓子もテーブルも和の趣を取り入れることにしています。オーバルのテーブルには、紬折り風のクロスに溜塗りの膳に我が家の古い器、膾皿を使いました。丸テーブルは、深緑のジャガードクロスに朱塗りの盆、ヘレンドのヴィクトリアをあわせました。

お菓子のメニューは、A−1クラスは「抹茶のロールケーキ」A-2クラスは「栗きんとんスフレロールケーキ」。「抹茶のロールケーキ」は、しっとりとしたジェノワーズ生地に抹茶のペーストを加えたクリームを巻いたシンプルなお菓子。柔らかい生地と抹茶入りシャンティは、相性の良い組み合わせです。もうひとつのロールケーキはしっとりとしたスフレ生地です。

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そして両クラスとも焼き菓子は「ガトー・バスク・あずき」クッキーは「きな粉のポルボロン風」です。

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B・Cクラスは「抹茶のロールケーキ・ダブルクリーム」「いちじくのフィナンシェ」「きな粉のキプフェル」を作りました。

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BCクラスの「抹茶のロールケーキ・ダブルクリーム」は、抹茶入りのビスキュイ・ア・ラ・キュイエールにイヴォワールシャンティ、濃厚な抹茶クリームを巻き込んだロールケーキです。抹茶シロップもたっぷりと打っています。

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BCクラスの焼き菓子は、いちじくのワイン煮を入れたフィナンシェです。ふんわりとしてアーモンドの香りのする生地とジャムのようになったいちじくがよく合います。きな粉入りのキプフェルです。きな粉入りの粉砂糖をまぶして仕上げます。

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ティータイムの前にはコーンスープを少し。

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今月のテーブルトークの話題は、1960年代の日本の洋菓子でした。(三浦裕子)