ルリジューズ(9月15日)

夜は虫の音が聞こえるものの気温は真夏の福岡です。今月は6日から13日まで教室をいたしました。

久しぶりに飾りました。中村大三郎の美人画の人形と額装したポスター。後ろは磯崎新著『挽歌集』、ウィーンのお土産のすみれの砂糖漬け、太宰府にも分社されているお菓子の祖とされる田道間守(たじまもり)のお守りです。

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テーブルは和風の色合いにしました。橙色のクロスに渋い若草色のストローマット、ノリタケのティーセットに木の葉型の皿です。透かし細工のケーキスタンドも久しぶりに出しました。

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お菓子のメニューは「ルリジューズ」オーソドックスにチョコレート風味とコーヒー風味です。

ルリジューズは手のかかるお菓子なので、家庭で作るのはハードルが高い…。教室でみんなで作って、構成を知っておきましょう、と取り上げました。

大小のシューの中にはそれぞれチョコレート風味のカスタードクリームとコーヒー風味のカスタードクリームを入れます。それぞれにチョコレート風味とコーヒー風味のフォンダンをかけて雪だるまのように重ねます。

重ねたつなぎめにチョコレート風味とコーヒー風味のバタークリームを首飾りのように絞り出します。

シューは表面ができるだけ平らになるように抑えて焼くのですが、ご覧のとおり。けれどもみんなで作ると楽しい!!

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バタークリームが余るので、基本的な分量のクッキーを焼いて、2種類のバタークリームサンドを作りました。

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ティータイムの前には冷たいラタトゥユをご用意しましたが、夏休み明けでぼんやりして、写真を撮り忘れました(笑)

歴史クラスのテーマは「上流階級のティータイム、中流階級のティータイム、そしてワーキングクラスのティータイム」を取り上げました。私たちはイギリスのティータイムというと、つい優雅なものだけを想像してしまいがちです。けれども17〜19世紀の飲茶の歴史を見ると、社会全体がどのようにしてティータイムを生活習慣として定着していったかがわかります。歴史クラスのお菓子は歪んだエクレアです。(ごめんなさい)

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今月はテーブルトークとして『日本 老いと成熟の平和』トム・フォン・リ著梅原季哉訳、みすず書房を取り上げました。(三浦裕子)