秋の風を感じる9月のクラス(9月19日)

\"\"\"\"\"\"\r\nSweets&Tableでは、毎年9月は和食器を使ったテーブルをしつらえています。コンソールの上にかけている絵も、いつものブラックの卓上の絵ではなく、ソファーに横たわる着物姿の美人絵です。これは昨年春、東京の庭園美術館で行われた大正シック展で見た中村大三郎氏の「婦女」という屏風絵のポスターを額装してもらったもの。というのも、写真のようにこの絵とまったく同じ人形が家にあったのです。ソファーに着物という雰囲気が和食器を使うテーブルにしっくりとくるので、これを飾っています。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n お菓子も今月は、和風の雰囲気を盛り込みました。1年目のクラスは抹茶のロールケーキ、中に甘納豆をちらしています。ガトー・バスクのカスタードあんの代わりにあずきをいれたもの、きなこで作るポルボロン(焼いた小麦粉を使うクッキー)です。2年目のクラスは季節のいちじくのコンポートを入れたいちじくのパイ、スフレ生地に栗きんとんをあわせた栗きんとんのスフレロール、そしてスウィートポテトです。\r\n 3年目以上のクラスは、かぼちゃのモンブラン風(パート・シュクレの中にかぼちゃのブリュレを入れています)、パッションフルーツの果汁をたっぷりとしみ込ませたカトルカール(秋口にぴったりのお味だと思います!)、そしてナッツいっぱいのクッキー、メディテラネ(地中海という意味です)。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n 8年以上続いているクラスでは、バジルのババロア入りのチョコレートムース、メープルシュガー風味のクリーミィなチーズケーキ、それにテーゴレというイタリアの薄焼きせんべいのようなクッキーを作りました。一番永く続いているクラスでは、いちじくのシブースト風のタルトレット、バジルのカトルカールというメニューでした。どれも空気が澄んできて爽やかな秋風が立つ、今頃においしいお菓子です。永いクラスで作ったいちじくのシブースト風タルトレットはパート・ブリゼを使うのですが、先月の木村成克氏の講習会で気づいたことがあり、焼き方を今迄と変えました。新しい焼き方はサクサクで香ばしく仕上がり、よりおいしです。\r\n\"\"\"\"\r\n当教室の外観です。入り口横にはサルスベリ、その下にはカンゾウが咲いています。\r\n\"\"\"\"\r\n(三浦裕子)