東日本大震災の後に…(3月21日)

 東北関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
 3月11日は翌日から始まる教室の用意のため、お菓子を焼いたりテーブルをセットしたりしていました。夕方4時をすぎた頃、東北でものすごい地震が起きたらしい、テレビをつけて、との連絡が入りました。私が住む福岡でも6年前に地震がありました。我が家も屋根が破損したり、本棚が倒れたりしましたが、テレビから流れる映像は、それとは比べようもないくらい恐ろしいもの。足をすくみました。
 翌日からの教室では、このような災害が起きているのにお菓子を焼いてお茶の時間を楽しんでいていいものか…という思いが胸にありました。教室に来て下さったお生徒さんも同じ気持ちです。けれどもどの教室でも誰ともなく、被災をまぬがれた私たちは元気をだして、できる限りの支援をしなくては、という声があがりました。


 今月のクラスは苺を楽しみました。4年目以上のクラスでは、口の中ですっと溶けるようなやわらかくてクリーミィな「苺のケーキ」です。やはりお菓子好きならこれははずせない、という要望に応えたものです。

 焼き菓子は「アーモンドの香りのするバウムクーヘン」を。こちらはふんわり軽くではなく、マジパン入りで、シナモン、メース、カルダモンなどのスパイスがほんのり香るもの。バウムクーヘンはこうでなくては、と思います。クッキーは「くるみとブルーチーズのクッキー」。ブルーチーズの塩味とコクが効いた、つい手が伸びるおいしさです。土曜日午後の長いクラスで他に「クランブルをのせたエクレア」を作りました。ショコラ・クレムー入りとコーヒー風味のディプロマートクリーム入り。どちらもサクサクとしたシュー生地にとてもよくあいます。

 焼き菓子は「アーモンドの香りのするバウムクーヘン」を。こちらはふんわり軽くではなく、マジパン入りで、シナモン、メース、カルダモンなどのスパイスがほんのり香るもの。バウムクーヘンはこうでなくては、と思います。クッキーは「くるみとブルーチーズのクッキー」。ブルーチーズの塩味とコクが効いた、つい手が伸びるおいしさです。土曜日午後の長いクラスで他に「クランブルをのせたエクレア」を作りました。ショコラ・クレムー入りとコーヒー風味のディプロマートクリーム入り。どちらもサクサクとしたシュー生地にとてもよくあいます。

 3 Pokies年目のクラスは「春風」「抹茶とホワイトチョコレートのシフォンケーキ」「ホワイトチョコチップクッキー」です。春風は、ディプロマートクリームと苺をあわせた簡単で人気のプチ・ガトー。抹茶生地にホワイトチョコレートをちらしたシフォンケーキは、ホワイトチョコが溶けて大きめの気泡ができるのですが、溶けたホワイトチョコが練乳のような味わいになって、いい感じなのです。クッキーにホワイトチョコをくだいて入れると、ほんのりカカオの香りがするのですよ。

 2年目のクラスは「苺のシャルロット」「コーヒーロール」「ひとくちジャムクッキー」というメニュー。ビスキュイ・ア・ラ・キィエールにムースをつめたシャルロットは、近頃はあまり見かけなくなりましたが、春らしい華やかなお菓子です。コーヒーロールは、強力粉入りのしっかりとした生地とバタークリームをあわせたもの。常温でおいしいものなので、手みやげにぴったりです。ひとくちジャムクッキーには、手製のラブベリージャムを使いました。

 15年以上続いている一番永いクラスでは「苺のぐるぐる」と名付けたプチ・ガトー「いちじくとシナモンのバターケーキ」「リーフパイ」を作りました。苺のぐるぐるは、ラズベリージャムで巻いたビスキュイ・ジョコンドで苺、キルシュクリーム、ディプロマートクリームをサンドしてみたのですが、もう少し改良の余地がありそうです。バターケーキはイル・プルーのパウンドケーキを参考にして作ったもの。黒砂糖とシナモンを効かせてみました。リーフパイはブラウンシュガーとグラニュー糖をまぶして焼いたもの。フィュタージュ・ラピドの生地で作りました。
 1年目のクラスでは、簡単な別立て生地で作る「パン・ビー」「ガトー・ショコラ」「テュイール」を作ったのですが、話に夢中になって、またしても写真を撮り忘れてしまいました。ごめんなさい。
 こうしていつもと変わりなく春をすごすことができている私たちは、自分たちにできる支援をささやかでも長く続けていかなくてはと思っています。(三浦裕子)