今月はチョコレートのお菓子いろいろ(1月28日)

1月18日から25日までという大寒の週に行った1月のSweets&Tableですが、外の寒さとは裏腹にお菓子とお茶で暖かく楽しいひとときをすごしました。

テーブルはゴールドの糸が織り込まれたイタリア製のクロスにゴールドのプレート、ゴールドの縁飾りに細かなイタリアンフルーツが描かれたノリタケの器です。紫のナプキンをあわあせ、お花は赤紫のダリア、紫のアネモネなどをあわせて見ました。 一年目のクラスのメニューは、バタークリームを使った「ガトー・モカ」「簡単なチョコレートムースケーキ」「シガレットクッキー」です。

バタークリームは重くて食べづらいと思っていらっしゃる方がいるかもしれませんが、い〜え、コクがあっておいしいのですよ。ここでは、コーヒー風味に仕上げました。バタークリームは奇麗に絞り出せるので、デコレーションの練習にもうってつけです。ここでは、ひとりづつ思い思いに絞っていただきました。この微妙な絞り方の違い、いかがでしょうか。長い銀のトレイにのせているのは、「簡単なチョコレートムースケーキ」です。
何が簡単かというと、ムース生地を半分焼いて残りは冷めた生地にのせてと、一手間なのに、ふたつの食感が楽しめるケーキなのです。見かけはそっけないですが、教室でも人気のケーキです。
「シガレット」はもっと長く焼かなければいけないのですが、話に夢中になっているうちに、このような形になってしまい…、小さなチュイールとなりました。

3年目以上のクラスでは、今月もすべて同じメニューにいたしました。もちろんチョコレートのお菓子です。 まずは「新・アールグレイのチョコレートケーキ」以前、ウィーン風の甘い生地で作っていたケーキなのですが、今年は生地をより軽くさっくりとさせ、生クリームに一晩アールグレイの茶葉をつけておいたもので作るガナッシュをあわせました。生クリームは教室では普段42%を使っているのですが、ここでは牛乳を加えて、舌の上でふわっととける軽いクリームにしています。生地にしみ込ませたアールグレイシロップにはブランデーを加えて、大人のケーキにしました。デコレーションはクラスによっていろいろと変えてみました。写真に撮ると、仕上げの雑さが目立ちますね。恥ずかしいです。お許しを。



もうひとつのチョコレート菓子はブラウニーをとりあげてみました。教室では以前、アメリカ風のブラウニーの他に、表面にガナッシュを絞ってドライフルーツやナッツを飾るマンディアン風のブラウニーを作りました。そこで今月はチョコレートを使い分けてみました。ヴァローナのカラクを使って「コーヒーとくるみのブラウニー」を、同じくヴァローナのジバラ・ラクテを使って「キャラメルとヘーゼルナッツのブラウニー」を。そしてベイクトレイで平たく四角に焼くというブラウニーのやり方をやめて、タルトレットで焼いてみました。トレイで焼くよりさっくりと仕上がります。焼き上がったら、タルトレットの底を上にして、それぞれコーヒー風味のガナッシュ、キャラメル風味のミルクチョコレートガナッシュを絞りました。人気は半々というところ。濃いめに淹れたヨークシャーゴールドのストレートでいただきました。


粉砂糖を振りかけている方が「コーヒーとくるみのブラウニー」もうひとつが「キャラメルとヘーゼルナッツのブラウニー」です。 

今月はチョコレートについて、カカオの歴史、ヨーロッパに渡ってからのチョコレート、カカオプドルが発明されて、板チョコレートが作られるまでの話をいたしました。ティータイムの前には、濃厚な人参スープを召し上がっていただきました。

Sweets&Tableの2013年度は今月が最後です。来月からまた新しい気持ちで、お菓子を通じて豊かな暮らしのヒントが見つける教室にしたいと思います。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。(三浦裕子)