今年の栗のお菓子はトルテとクランブルです。(10月24日)

一日ごとに秋が深まる頃。今月のSweets&Tableクラスは14日から23日まで行いました。教室中、庭には秋明菊が風にゆれていました。

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今月のテーブルはオレンジと黒の組み合わせ、ハロウィンカラーです。丸テーブルには久しぶりに藤のケーキスタンドを出してみました。

ここ数年10月は全クラス同じメニュー。栗を使った新しいお菓子を作っています。今年は「栗のトルテ2017」「栗のクランブルケーキ2017」、クッキーは「黒糖ボウロ」です。

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今年は栗をトルテ仕立てにしました。ミュルベタイクにヴェーナーマッセ、間に栗のクリームをサンドした「栗のトルテ2017」の美味しさのポイントは、手製の栗のシロップ煮を使うことです。皮をむいた栗をバニラ風味のシロップでほろりと煮るのですが、日本の栗は煮崩れしやすく、しかも色はくすんで見かけは良くありません。でもお味は「これぞ、秋の美味!」です。栗を煮汁のシロップとともにピューレをベースにしたクリームをたっぷりとサンドしています。仕上げはトルテ風に。各クラス選抜メンバー(じゃんけんでの…笑)に仕上げをしていただきました。

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「栗のクランブルケーキ2017」は、パート・ド・マロンをたっぷりと入れた濃厚な生地に、サクサクのクランブルをのせて焼いたお菓子です。今まではほろほろにした生地のまま焼いていたのですが、今年は軽く下焼きをして使うようにしました。こうするとサクサク感が増します。もちろん、ラム酒を効かせています。18センチ角に焼来ました。切り方は各クラスさまざまです。

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「黒糖ボウル」は黒糖の風味を生かしたナッツ入りの軽いクッキーです。秋になると、コクのある甘さが美味しく感じられますね。

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ティータイムの前には、キノコのポタージュをご用意しました。今月のテーブルトークは栗について。栗の種類、フランスとイタリアでの呼び名の違いなどについてお話ししました。『万葉集』に山上憶良のこんなくだりがあります。「瓜食めば、子ども思ほゆ、栗食めば、まして思はゆ」小さな手で栗を美味しそうに食べる子供の姿の愛らしさ…秋は情緒も豊かになる時です。(三浦裕子)