苺のお菓子(3月16日)
あちこちで春の息吹を感じる頃となりました。心は浮き立ちますが、福岡の緊急事態宣言は解除されたもののまだコロナウィルスの全容は解明されておらず、しばらくは用心しなければならない日々が続きます。今月は5日から15日まで、密を避けて教室を行いました。
オーバルのテーブルはブラウンのモワレのクロスにノリタケのティーセットを合わせました。柔らかい土から若葉が芽吹くイメージでグリーンのナプキンを合わせました。丸テーブルはヴォービレの若緑と水色というフレッシュな配色のクロスに大倉陶園の名グリーンをあわせました。ナプキンはミモザの刺繍のティーナプキンです。
今月はどのクラスも苺のお菓子です。
Aクラスのメニューは、「苺のシャルロット」「コーヒーロールケーキ」「ひとくちジャムクッキー」です。
苺のシャルロットはビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに苺のムースを詰めたお菓子。30年ほど前に「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の弓田享先生に教わった思い出のお菓子です。
コーヒーロールケーキはコーヒー風味の生地にバタークリームを巻き込んだ常温で美味しいお菓子。お土産やドライブ、散歩のお供にぴったりです。
ひとくちジャムクッキーは丸めたクッキー生地を指で凹ませ、ラズベリージャムをのせて焼いたものです。
Bクラスは「苺のコンポートのプチ・ガトー」「クグロフ・春の山」「小さなショートブレッド」を作りました。
苺のプチ・ガトーは、フレッシュ感を残した苺のコンポートとバニラのババロアの組み合わせのお菓子です。バニラは奮発してバニラ棒を使っています!(笑)
春の山は、抹茶生地とホワイトチョコレートの生地を重ねてクグロフ型で焼きました。春の山に見立てた焼き菓子です。
ショートブレッドを小さなメダル型に焼きました。イギリス風に焼き色をつけずに焼いています。定番の美味しさです。
Cクラスのメニューは「苺のドームケーキ」「チョコレートスフレ」「小さなショートブレッド」です。
苺のドームケーキは苺を中高く仕上げたケーキです。間に挟んだのはディプロマートクリームと苺。底にビスケット生地を敷いてラズベリージャムを塗っています。仕上げ方はいつものようにクラスによってさまざま。
早春は暖かいお菓子が似合います。苺のグラタンをしたかったのですが、苺はケーキに使ったのでチョコレートでスフレを作りました。中にはキャラメリゼしたバナナを入れています。オーブンから出したてを召し上がっていただきました。(写真のは、あまり上手に膨らんでいません‥)
クッキーはCクラスもショートブレッドです。Cクラスは長く続いているクラスでお菓子に詳しい方々ばかりなのですが、ショートブレッドの定番の美味しさに皆様にっこりでした。
ティータイムの前には、桜の花の塩漬けで風味をつけた新じゃがいものポタージュをお出ししました。
ティータイムの後話は、朝日新聞で見つけたD・アトキンソンさんの日本人に対する耳の痛い記事を取り上げました。「日本人は検証をしない」という氏の意見は、お菓子作りにおいても気をつけておきたいことです。(三浦裕子)