苺のお菓子(3月16日)

あちこちで春の息吹を感じる頃となりました。心は浮き立ちますが、福岡の緊急事態宣言は解除されたもののまだコロナウィルスの全容は解明されておらず、しばらくは用心しなければならない日々が続きます。今月は5日から15日まで、密を避けて教室を行いました。
オーバルのテーブルはブラウンのモワレのクロスにノリタケのティーセットを合わせました。柔らかい土から若葉が芽吹くイメージでグリーンのナプキンを合わせました。丸テーブルはヴォービレの若緑と水色というフレッシュな配色のクロスに大倉陶園の名グリーンをあわせました。ナプキンはミモザの刺繍のティーナプキンです。

IMG_2933IMG_2984 IMG_2956 IMG_2934 IMG_2976IMG_2968

今月はどのクラスも苺のお菓子です。

Aクラスのメニューは、「苺のシャルロット」「コーヒーロールケーキ」「ひとくちジャムクッキー」です。

苺のシャルロットはビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに苺のムースを詰めたお菓子。30年ほど前に「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の弓田享先生に教わった思い出のお菓子です。

IMG_2964IMG_2969

コーヒーロールケーキはコーヒー風味の生地にバタークリームを巻き込んだ常温で美味しいお菓子。お土産やドライブ、散歩のお供にぴったりです。

IMG_2962IMG_2970

ひとくちジャムクッキーは丸めたクッキー生地を指で凹ませ、ラズベリージャムをのせて焼いたものです。

IMG_2966

Bクラスは「苺のコンポートのプチ・ガトー」「クグロフ・春の山」「小さなショートブレッド」を作りました。

苺のプチ・ガトーは、フレッシュ感を残した苺のコンポートとバニラのババロアの組み合わせのお菓子です。バニラは奮発してバニラ棒を使っています!(笑)

IMG_2981IMG_2986

春の山は、抹茶生地とホワイトチョコレートの生地を重ねてクグロフ型で焼きました。春の山に見立てた焼き菓子です。

IMG_2982IMG_2988IMG_2987

ショートブレッドを小さなメダル型に焼きました。イギリス風に焼き色をつけずに焼いています。定番の美味しさです。

IMG_2979IMG_2958

Cクラスのメニューは「苺のドームケーキ」「チョコレートスフレ」「小さなショートブレッド」です。

苺のドームケーキは苺を中高く仕上げたケーキです。間に挟んだのはディプロマートクリームと苺。底にビスケット生地を敷いてラズベリージャムを塗っています。仕上げ方はいつものようにクラスによってさまざま。IMG_2937IMG_2957IMG_2948IMG_2957IMG_2943IMG_2942

早春は暖かいお菓子が似合います。苺のグラタンをしたかったのですが、苺はケーキに使ったのでチョコレートでスフレを作りました。中にはキャラメリゼしたバナナを入れています。オーブンから出したてを召し上がっていただきました。(写真のは、あまり上手に膨らんでいません‥)

IMG_2939IMG_2946

クッキーはCクラスもショートブレッドです。Cクラスは長く続いているクラスでお菓子に詳しい方々ばかりなのですが、ショートブレッドの定番の美味しさに皆様にっこりでした。

IMG_2974

ティータイムの前には、桜の花の塩漬けで風味をつけた新じゃがいものポタージュをお出ししました。

IMG_2985

ティータイムの後話は、朝日新聞で見つけたD・アトキンソンさんの日本人に対する耳の痛い記事を取り上げました。「日本人は検証をしない」という氏の意見は、お菓子作りにおいても気をつけておきたいことです。(三浦裕子)