学位記授与式(3月26日)

今年の1月末にやっと、やっと、や〜っと、博士論文が受理され、24日、九州大学の椎木講堂で行われた授与式で学位記を授与されました。

お菓子を製菓技術や味覚的な側面からだけではなく文化として捉えたいとの思いから、九州大学大学院比較社会文化学府の国際社会文化専攻に修士で入学したのは2011年でした。2013年に「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテからみえるドイツ菓子・トルテの文化史的考察」で修士論文を提出した後博士課程に進学し、博士論文「バウムクーヘンの比較文化史的考察ー15 世紀のドイツから現代までのレシピの解読を中心にー」を書き上げ、審査を通って受理されるまで8年近くかかりました。

お菓子の文化史は先行研究が少なく、テーマの設定とアプローチの仕方は手探りの状態で悩みに悩みました。けれどもその時々に先生方のアドバイスや良き書籍との出会いに助けられ、少しずつ考えを進めていくことができました。一面識もない先生でも、私の研究内容を説明した上で質問をお送りすると、丁寧な回答を返して下さるのです。このアカデミズムのあり方にとても助けられました。

精一杯書き上げた博士論文なのですが、今読み返してみると一から書き直したい気持ちです。そして新しいテーマも見えてきました。もう少し考えを進めていけるような気がします。(三浦裕子)

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(バッグが目立ちますが、これは母の形見です‥)