9月クラスは始まりました。


朝夕に秋を感じる涼風が吹きはじめた8日からSweets&Tableの9月クラスは始まりました。庭にも紫式部や秋明菊のつぼみがつき始めています。今月は、さなえさんからこんな楽しい差し入れがありました。写真をご覧下さい、ベルサイユの薔薇のトイレットペーパーです(笑)薔薇の香りがついているのですよ!使う時は「オスカル様、ごめんあそばせ」と言わなくては、とクラスで盛り上がりました。
今月のテーブルは溜塗りのお敷きを使いました。9月は毎年ソファーに横たわる京人形を飾り、和の雰囲気のテーブルにすることにしています。

 

 

 

 

 


2年目のクラスのお菓子は、「栗きんとんスフレロール」「いちじくのパイ」「スウィートポテト」です。
きめ細かくし上がるスフレ生地に栗きんとんを入れたクリームを巻いたロールケーキは、どこか和菓子を感じる仕上がり。お煎茶にもあうケーキです。赤ワインで煮たいちじくを焼き込んだパイは、パイの底にキャラメルを敷いています。ほろ苦さといちじくの甘さをマッチした人気のパイです。スウィートポテトは中身をくりぬいたさつまいもをケースにして焼いたもの。中身はバター、生クリーム、卵、ラム酒などで風味を付けています。

3年目のクラスのメニューは「かぼちゃのムースケーキ」「エクレア・抹茶&エクレア・キャラメル」です。かぼちゃはバターやクリームにとてもよくあう野菜。黒ごまをちらしたビスキュイ生地にカボチャのムースをつめたこのお菓子はご年配の方にもよろこばれるお菓子。敬老の日のティータイムにぴったりです。抹茶とキャラメルのエクレアは、どちらも甲乙つけがたいおいしさ。私もいつも、どちらから先にいただこうかしら…と悩みます。

5年目以上のクラスでは「抹茶のドボストルテ風」を作りました。ドボストルテはハンガリーのお菓子。家庭で作るお菓子ではないのですが、この仕上げ方は家庭でも応用できるもの。今年は抹茶で仕上げ方を見ていただきました。本来のドボストルテはキャラメルとチョコレートクリームで作るのですが、今回は抹茶のイボワールシャンティと抹茶ガナッシュで作りました。クッキーはココナツレモン風味のサブレを薄焼きにしました。表面にはほんのり黄色に色付けたイボワールを飾りました。

10年以上続いている長いクラスでは「ヴェリーヌ・いちじく&シャンティ」「黒ごまとチョコレートの塩クッキー」を作りました。ヴェリーヌは、いちじくの赤ワイン煮のいちじくとシロップをゼリーでゆるく固めた上にほんのりレモンカードを効かせたジョコンド生地をのせ、イボワールシャンティーを飾ったもの。おいしいですよ〜。夏にヴェリーヌをあれこれ試作しながら、ヴェリーヌは「トライフル」だと気がつきました。いかがでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今月は5年目以上のクラスすべてで焼き菓子として「さつまいもとチョコレートのケーキ」を作りました。予定では5年目から10年目までのクラスは、果汁をすわせたオレンンマドレーヌを作る予定だったのですが、マドレーヌの食感に疑問がでてしまいました。

さつまいもとチョコレートのケーキは、さつまいもペーストを入れたジェノワーズにガナッシュをあわせたお菓子。底にはパート・シュクレを敷いています。ミルクティーやコーヒーにあう秋らしいお菓子。今年の新作です。クラスによっていろんな切り方を楽しみました。(三浦裕子)