さらりとした水無月クラス（6月20日）
今日20日はようやく梅雨らしい曇り空になりましたが、今月福岡はさらりとした風が吹く爽やかな陽気が続きました。今月は10日から19日まで教室をしました。
今月のお花はもちろん紫陽花です。今年も教室の裏手にある祖母の時代から親しくしているお宅の庭から、たくさんのみずみずしい紫陽花が届きました。オーバルのテーブルには百合の織り模様の入った水色のクロスに、フィッツ＆フロイトの位置皿にガラス皿とリンドナーのティーセットをあわせました。丸テーブルには濃いブルーのクロスに同じくフィッツ＆フロイトにガラス皿、リンドナーのティーセットをあわせました。ナプキンは紫陽花の柄入りの布で作った手製です。
メニューはAクラスが「パルミジャーノレッジャーノ入りのチーズケーキ」「２層のオレンジケーキ」、BCクラスは「ミントとカカオのサンドウィッチケーキ」「パッションフルーツの焼き菓子」、クッキーはすべてのクラスで「ローズマリー入りビスケット」を作りました。
「パルミジャーノレッジャーノ入りチーズケーキ」は、おろしたてのパルミジャーノを生地の中に入れるのですが、表面にもブラックペッパーと混ぜて散らして焼きます。口の中でパルミジャーノの独特の風味が広がる大人のチーズケーキです。
「２層のオレンジケーキ」は、オレンジピールをたっぷりと入れたバター生地の上に、オレンジキュラソーで風味をつけたダックワーズ生地を絞り出して焼いた焼き菓子です。さっくりふんわりとしたダックワーズとしっとりとしたオレンジ風味のバターケーキ。二つの生地のコントラストを楽しむ焼き菓子です。
「ミントとカカオのサンドウィッチケーキ」は今年の新作です。バターを入れない軽いジョコンド生地に、ミントティー風味のミルクチョコレートガナッシュとミント風味のシャンティをサンド。サンドウィッチのように切り口をみせて、そこに二つのクリームを絞り出します。軽くて爽やかなケーキになりました。
「パッションフルーツの焼き菓子」は以前も作ったことがあるのですが、これも新作です。パッションフルーツのピューレを入れてとよ型でバター生地を焼き、焼き上がりにV字型に切れ込みを入れ、そこにパッションフルーツで作ったカードをはさみます。パッションフルーツで作るカードは、レモンのカードとはまたひと味違う風味。甘酸っぱくて、とても美味しいのです。夏向きの焼き菓子ができました。
フレッシュのローズマリーをたっぷりと入れた「ローズマリー風味のビスケット」は、粗塩を効かせた甘塩からいタイプのクッキーです。隠し味にレモンの皮を入れるのがポイント。爽やかで後を引く美味しさです。
ティータイムの前には、かぼちゃの冷たいスープをご用意しました。今月のテーブルトークは、「和食器の呼び名」についてお話ししました。（三浦裕子）
