紫陽花のテーブル、さくらんぼのケーキ(6月21日)
今月は10日から20日まで教室をしました。今年も6月は紫陽花のテーブルです。いつも分けて頂くお宅の庭では、今年はとりわけ紅色の紫陽花の美しさが目立ちました。フィッツ&フロイトのプレートにリンドナーのすみれのティーセットは当教室のお馴染みのテーブルです。
今月のお菓子はAクラス「レ・ド・マリー」「サンドケーキ・コーヒー風味」「ローズマリーのビスケット」
「レ・ド・マリー」は1982年に出版されたイタリアンレストランのデザート本で見つけたお菓子で、当教室の人気メニューとひとつとなったタルトです。タルト生地、ワインで煮たプルーン、ヨーグルトのクリームという組み合わせです。
「サンドケーキ・コーヒー風味」はほろほろと口の中で崩れる独特な食感を持つサンドケーキにコーヒー風味をつけたもの。
「ローズマリーのビスケット」はフレッシュなローズマリーを入れた薄焼きビスケット。甘塩辛く味付けしています。
Bクラスは「フォレ・ノワール」「やわらかいキャロットケーキ」「マシュマロ入りのクッキー」
「フォレ・ノワール」は、ドイツ菓子ではシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテなのですが、ベルギーなどのフランス語圏ではこう呼ばれます。さくらんぼ、キルシュ、チョコレートという構成は同じながら、生地もクリームも少しニュアンスが違います。今月は軽やかな黒い森のケーキです。
キャロットケーキというと、オイルをたっぷり使って焼くタイプが多いのですが、「やわらかいキャロットケーキ」はオイルを使わずに焼きます。その代わりアーモンドパウダーをたっぷり入れてコクのある味にしました。
「マシュマロ入りクッキー」は佐賀の銘菓「一○香(いっこっこう)」のように中が空洞に焼き上がるソフトクッキーです。
Cクラスは「フォレ・ノワール」「オレンジとアールクレイの焼き菓子」「マシュマロ入りクッキー」
「フォレ・ノワール」はBクラスで紹介したように、ドイツ風とは一味違う軽さに仕上げました。黒い森のケーキは当教室の人気メニューです。
「オレンジとアールグレイの焼き菓子」は柑橘類の爽やかさを楽しむ焼き菓子です。すり鉢で擦ったアールグレイの茶葉の粉と濃いめに煮出したミルクティーをたっぷり使いました。
「マシュマロ入りクッキー」は表情がいろいろ。
ティータイムの前には「冷たいカボチャのスープ」をご用意しました。今月のテーブルトークは「陸上自衛隊の携帯食が美味しくなった」というテーマを取り上げました。
お菓子の歴史クラスはAクラス「マドレーヌの背景」Bクラス「テレマンとバウムクーヘン」Cクラス「亡命ロシア料理とラフマニノフ」というテーマでした。(三浦裕子)