今年もはじけるようなレモンが実りました。(3月24日)

\"\"\"\"\"\"\r\n 今月は、旧い方の部屋で教室をしました。筑80数年経つ自宅の台所を改造した場所です。ここは日当りがよく、天気の良い日はそれは気持ちのよい空間になります。我が家の庭は先月から咲き続けているクリスマスローズ、フキノトウ、らっぱ水仙、すみれ、ゆきやなぎ、れんぎょう、そして今年は早くも満開のソメイヨシノと春爛漫の風情です。\r\n 旧教室の裏庭には、今年もレモンがたわわに実をつけてくれました。3年目以上のクラスでは、このレモンを使って、ドイツ風のケーキ、「レモンのトルテ」を作りました。レモンの皮を入れた共立ての生地にレモンクリームをサンドし、底にはミュルベタイク(ビスケット生地)を敷いて生クリームで仕上げるケーキです。ほのかな酸味のやさしい味のトルテで3月にぴったりのトルテと私自身、とても気にいっています。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n もちろん、苺も使いました。2年目のクラスの定番、「苺のシャルロット」と、10年以上続いている長いクラスで作った苺のプチ・ガトー2009です。「苺のシャルロット」はイタリアンメレンゲを入れて軽い口あたりに仕上げる苺のムースをつめています。「苺のプチ・ガトー」は今までいくつか作っているのですが、これは今年のイメージのもの。苺のムースとホワイトチョコレートのババロアを渦巻き状に重ねています。これに抹茶のビスキュイをあわせました。表面のビスキュイ生地はハートに抜いてみました。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n 2年目のクラスで作った「コーヒーロール」は、室温で3日ほどおいておけるケーキです。クリームにバタークリームを使っているのです。生地も中力粉を使い、ふわふわと柔らかいタイプとは違うしっかりした味わいのロールケーキです。3年目以上では「抹茶とホワイトチョコレートのシフォンケーキ」を作りました。抹茶はお濃い茶用の抹茶を熱湯を加えて茶筅で良く練り、香りをだして生地に加えます。粗く刻んだホワイトチョコレートを入れて焼くと、チョコが溶けて、まわりの生地にミルキーがしみ込んだような状態になります。おいしいですよ。\r\n 9年目以上のクラスでは、チョコレートを入れたチーズケーキ「生チョコのようなチーズケーキ」を作りました。一番長いクラスの焼き菓子は「アーモンドの香りのするバウムクーヘン」です。近頃人気復活のバウムクーヘンは、軽い口当たりのものが多いよう。私はアーモンドの香りがする、しっかりとした味わいの方が好きなので、マジパンをたっぷり使ってドイツ風ものを作りました。まわりにスライスアーモンドを貼付ける仕上げ方は、どこかで神戸の上田悦子先生がしていらしたのを見かけて素敵だと思い、真似をさせていただきました。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n 旧教室は水回りの設備が古くて不便なところもあるのですが、集まってくださる生徒さん達は、「くつろげるし落ち着きます」と言って下さいます。楽しい時間が蓄積して醸し出す雰囲気があるのかもしれません。(三浦裕子)\r\n\"\"\"\"\"\"