風薫る5月、ラプサンスーチョンでサンマルクを。(5月28日)

\"\"\"\"\"\"\r\n 薫る風がカーテンを揺らす心地よい季節。5月のSweets&Tableは、スクエアのガラス皿を使ったモダンテイストのテーブルにしてみました。あわせた茶器は2年前に有田の陶器市で買った赤絵、お膝掛けは深緑のちりめんと和の雰囲気を盛り込んでいます。\r\n\"\"\"\"\"\"\"\"\r\n 今月は12日、パリのデパート『ボン・マルシェ』で見つけたラプサンスーチョンをお菓子にあわせてみました。スモーキーなフレーバーで有名な紅茶ですが、これは茶葉自体の旨味と爽やかさがしっかりと感じられる端正な味わいのお茶でした。3年目から7年目の方のクラスでは、今月最近お菓子屋さんでみることが少なくなったフランス菓子「サンマルク」を作ったのですが、チョコレートのシャンティクリームとバニラクリームが2層になったこのお菓子に、このラプサンスーチョンはとてもよくあいました。\r\n  このクラスでは、パリの『ローズベーカリー』がブームに火をつけたという、いわゆる「ケーク・サレ」も作りました。先日行ったパリで、マレにある『ローズベーカリー』に行ってみたのですが、お昼には行列ができる人気ぶり。私はビーツやマッシュルームが入った「タルト・サレ」をいただいてみました。ほとんど味付けがしていないと思ったら、テーブルの上に岩塩がおいてあり、好みでかて下さいとのこと。教室では「ブロッコリー味」と「プチトマト&黒オリーブ&オレガノ」を作りましたが、ほのかに効く適量の塩をレシピに明記しました。サラダとあわせてブランチに食べたいと、好評でした。\r\n\"\"\"\"\"\" 1年目のクラスは毎年5月はウィーン菓子を作ります。メニューは「カーディナルシュニッテン」「リンツァートルテ」「バニーレキプフェルン」です。今年はオーストリア年で、デパートなどでも関連の催し物が開かれているようですが、フランス菓子に比べてまだ紹介される機会の少ないウィーン菓子の魅力を知っていただきたいと思います。\r\n 8年目以上の永いクラスでは、「蜂蜜&レモンのタルト」「ストライプ」を作りました。「蜂蜜&レモンのタルト」は、レモン汁で作ったシブースト風のクリームを詰めた、軽やかな味わいのタルトです。昨年作ったオリジナルのお菓子なのですが、5月にぴったりの爽やかな味わいが気に入っています。「ストライプ」はカカオを効かせた軽くてほろ苦いビスキュイに、ディプロマートクリームサンドして断面をみせたケーキです。シンプルな味の構成ですが、おいしいお菓子だと思います。そしておろしたての生姜を入れた「ふんわりとした生姜の焼き菓子」。一口食べると、生姜の風味がふわっと広がります。\r\n\"\"\"\"\"\"\r\n クッキーはマジパンを使ったジャムいりのクッキー、ミントのサブレ、ココナツ入りの焼きメレンゲなどを作りました。\r\n パリの『ル・キャトラン』でのこと。たっぷりのお食事の後とりどりのチーズがでてきて、それも十分に楽しんだ後でも、デザートのアントルメがつぎつぎに運ばれてくると、テーブルに喜びのざわめきが巻きおこりました。(女性よりもむしろ男性から。フランスの男性は甘いもの好きが多いのでしょうか)お菓子はひととき人を幸せにするものと、再確認したことでした。\r\n マレの銀器屋さんで見つけたケトルです。イギリスのハロッズ製ですが、今回の旅行のメモリアルです。(三浦裕子)\r\n\"\"