1月クラスの主役はチョコレート(1月28日)
1月のSweets&Tableは、ゴールドと黒の配色にお正月の名残りの菊やセンリョウをあしらったテーブルです。テーブルは和風の雰囲気ですが、お菓子の主役はチョコレート。1年目のクラスでは「簡単なチョコレートムースケーキ」、2年目のクラスでは家庭で作る「オペラ」、3年目以上のクラスでは口の中ですべるように溶けるクレムー・ショコラをはさんだ「ミルフィーユ」、一番長いクラスではヴァローナのマンジャリを使った「ラズベリー入りのチョコレートタルト」と、すべてのクラスでチョコレートのお菓子をしました。
1年目のクラスでは「チョコレートムースケーキ」の他に、コーヒー風味のバタークリームで仕上げる「モカトルテ」と菜箸にくるりと巻き付けて仕上げた「シガレットクッキー」。卵黄のパータ・ボンブで作ったバタークリームはほんとうにおいしいですね。オーソドックスな「モカトルテ」は好きなケーキのひとつです。
2年目のクラスでは、「オペラ」の他にアーモンドパウダーをローストして焼き込む「アーモンドのケーキ」と「チョコレートクランチバー」。「オペラ」は家庭でも作りやすよう、表面もガナッシュで仕上げています。「アーモンドのケーキ」は生地にも仕上げにもたっぷりとアーモンドを使う香ばしい焼き菓子、「チョコレートクランチバー」はチョコレートにマシュマロやナッツなどを混ぜて作るオーブンを使わないお菓子です。(今回写真をとり忘れてしまいました…)
3年目以上のクラスでは、ここ数年フランス菓子でよく使われるクレムーといわれる滑らかな口どけのクリームを作りました。クレムーは空気を含んだふわっとした状態ではなく、なめらかでさっと溶けるような食感が魅力です。芯までしっかりと焼いたパイにクレムー・ショコラを絞った「ミルフィーユ」は、手で持ってお口を大きくあけていただくのが正解。お・い・し・いです!他に「カカオ風味のバウムクーヘン」。カカオプードル入りのバウムクーヘンにラズベリージャムをかくし味に入れています。クッキーは米粉と黒砂糖のクッキーです。8年以上の長いクラスでは「黒豆入りの抹茶ケーキ」を作りました。黒豆の柔らかさがケーキの生地とマッチしたしっとりとしたバターケーキです。上質の抹茶を使うのがポイントです。
一番長いクラスのラズベリーのジャムと果実を入れたチョコレートタルトは、ヴァローナのマンジャリを使うのがポイントです。マンジャリの酸味がラズベリーとよくあい、大人向けの味わいです。焼き菓子は「抹茶のザッハトルテ風」。ザッハートルテ風といっても、チョコレートを使っているわけではありません。ザッハートルテのあのざっくりとした食感を抹茶入りの生地で表現したものです。お茶そのものの美しい緑色に仕上がるのもおいしさを引き立ててくれます。クッキーはココナツサブレにココナツメレンゲ生地をのせてカリッと焼いたもの。カリッサクッとした口あたりが、紅茶にもコーヒーにもあいます。
1月はSweets&Tableの2009年度の最後のクラスです。2月からは新しいクラスでスタートする新学期。またフレッシュな気持ちでお菓子に取り組んでいきたいと思います。(三浦裕子)