2014年度最後のクラスはチョコレートとレモンのお菓子(1月28日)

Sweets&Tableは毎年2月が新年度。1月は2014年度の最終クラスです。その1月クラスを17日から24日まで行いました。

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テーブルは、金糸の刺繍入りのジャガード織りのクロスにゴールドプレートとノリタケのティーセット、紫のナプキンをあわせました。お花は蘭、ヴァイオレットのグラデーションのスイトピーなどのアレンジ。コンソールには、お正月の名残の金柳に蘭、根引き松を飾りました。壁に掛けた絵は、昔から我が家にあった掛け軸を額装したものです。
1月のメニューは2年目のクラスが「オペラ風チョコレートケーキ」「アーモンドのケーキ」「シリアルクランチバー」.
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3年目のクラスは「チョコレートタルト・コーヒー風味」「黒豆入り抹茶のパウンドケーキ」「カカオローズ」。
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5年目以上のクラスは「家庭で作るザッハートルテ」「レモンケーキ」を2種類、8年以上続いているクラスは「オレンジのフォレ・ノワール」「レモンケーキ」を2種です。
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2年目クラスの「オペラ風チョコレートケーキ」はフランス菓子オペラの家庭版です。生地はビスキュイ・ジョコンドにたっぷりとコーヒーシロップをうったもの、コーヒー風味のバタークリーム、濃厚なガナッシュと、本式オペラと同様に作るのですが、表面と生地の底にぬるチョコレートをガナッシュに変えています。それでもお味は本式に負けないおいしさです。「アーモンドのケーキ」はローストしたアーモンドパウダー入りのバターケーキ。タルト型で薄めに焼いて表面にスライスアーモンドをたっぷりと散らして焼きます。コーヒーにも紅茶にもあう焼き菓子です。「シリアルクランチバー」は溶かしたチョコレートにバター、マシュマロ、ナッツ、シリアルを混ぜて固めた簡単なチョコレートのお菓子。手軽に作れるチョコレート菓子として人気の一品です。
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3年目の「チョコレートタルト・コーヒー風味」はカカオ風味のパート・シュクレにコーヒー風味のチョコレートクリームを焼き込み、ガナッシュで仕上げたもの。私も大好きな濃いめのコーヒーにあう大人のタルトです。黒豆を入れた抹茶のパウンドケーキは上白糖を使うのがポイント。香りつけに日本酒も入れて、しっとりとした焼き菓子に仕上げます。黒豆は柔らかいので、すっとナイフが通り、切り口もきれいです。私はお正月に黒豆を多めに炊いておき、このお菓子を焼くのが楽しみにしています。「カカオローズ」はカカオ風味の絞り出しクッキー。間にラズベリー入りのガナッシュをたっぷり挟んで仕上げます。
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5年目以上のクラスは「家庭で作るザッハートルテ」を作りました。ご存知のようにザッハートルテは1832年に創作されたというウィーンの銘菓です。表面のザッハーグラズールと呼ばれるチョコレート糖衣の独特の食感が特徴ですが、教室ではザッハーマッセ(生地)は伝統に従ったものを作りますが、チョコレート糖衣は、家庭で無理なくできるレシピと方法で作ります。それはカカオプードルと粉砂糖で作るやり方。この方法ですと材料も無駄なく、食感も本場のザッハーに似たシャリ感もあります。ほんのりと甘みをつけたシャンティークリームを添えていただきます。

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8年以上続いているクラスでは「オレンジのフォレ・ノワール」を作りました。さくらんぼとチョコレートの組み合わせのフォレ・ノワールをオレンジとチョコレートで作ったオリジナルのトルテです。さくっとしたミュルベ・タイクに杏ジャムをぬって、オレンジの風味を聞かせたヴィーナーマッセをのせ、オレンジゼリーと果汁、軽いショコラーデンクレームを重ねました。ドーム型に成型してクレームをぬり、削りチョコレートで仕上げます。大きめのケーキなのですが、軽く優しい味わいのお菓子ができました。

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5年目と8年目以上続いているクラスはこの他に「レモンケーキ」を2種類作りました。ひとつはふんわりとした食感にほんのり酸味のあるタイプ。こちらにはレモン汁で作った糖衣を絞って仕上げをしました。もうひとつはレモンカードを中に絞り込んだしっとりとしたタイプ。こちらは酸味をすこし強めに効かせました。クラスでの評判は、しっとりタイプの方がやや優勢でした。おまけに、ちょこっとレモン風味のマドレーヌも作ってみました。

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今月は、目下注目のBean to Barのチョコレートを取り寄せてみんなで試食いたしました。カカオ豆を焙煎し、製造までを自社で手がけたチョコレートをこう呼ぶのですが、今回は横浜の『バニラビーンズ』のタブレットをいただきました。ティータイムの前には、人参のポタージュを少しご用意しました。

vanila今月は今期の最終クラスであり、さみしい別れもありました。1994年にSweets&Tableを始めて以来、21 年間通って来て下さったお生徒さん達が、それぞれのご事情で今期で卒業されました。教室を始めたばかりの頃の不手際や失敗を温かく見守って下さった方々です。ほんとうにありがとう存じました。これからもSweets&TableのOGとして末永くおつきあい下さい。(三浦裕子)