2015年度のスタート。チョコのお菓子がたくさんの2月クラス(2月23日)

Sweets&Tableの2015年度スタートクラスを14日から21日までいたしました。テーブルは、淡いピンクにクリーム色の糸で刺繍がはいったポルトガルのクロスにリンドナーのすみれのティーセットです。毎年当教室の2月クラスは、自宅のリビングでアフタヌーンティーの設えで行っていました。けれども自宅は築100年近くの家屋なので、とにかく寒いのです(笑)。ですので2年ほど前から床暖房のあるいつもの教室専用の部屋で行っています。今月は教室の片隅にコーヒーテーブルと自宅のリビングの椅子を置き、ティースタンドをおいてくつろいだアフタヌーンティーの雰囲気をだしてみました。
table4hana1ティー

今月はどのクラスもチョコレートのお菓子です。新入会の方が混じった若いクラスのメニューは「カカオ風味のヨーヨー」「マンディアン風ブラウニー」「グラノーラのクッキー」です。

yoyo1mandan3biscuts

4〜5年目のクラスから長いクラスは共通メニューとして「パン・オ・ショコラ」を作りました。4〜5年目のクラスは他に「きんかんのタルト」と「チーズマシュマロ」。10年以上続いているクラスは「苺の焼き菓子」「焼きメレンゲのチョコレートがけ」です。
kinkan1choco1itigo1

sakusaku1dish1

新入会の方が混じったクラスの「カカオのヨーヨー」はカカオ風味のダックワーズ生地に、ミルクチョコレートのガナッシュをサンドしたお菓子です。玩具のヨーヨー風に見立てて、縁に平口金でシャンティーを絞って仕上げました。ガナッシュの中にはプルーンを入れています。以前はプラリネも入れていたのですが、今年少し改良してみました。ミルクティーにあう美味しいお菓子です。

yoyo2mandan1mandan5
「マンディアン風ブラウニー」はブラウニーの上にチョコレート分の多いガナッシュを絞り、ドライフルーツとナッツをのせた焼き菓子です。土台のブラウニーは18センチ角に焼焼いています。細長く仕上げたらスタイリッシュな雰囲気に、四角に仕上げたら可愛い感じのお菓子になります。グラノーラのクッキーは、オートミールを混ぜて焼くオーツビスケットのバリエーション。最近注目のグラノーラを使ってみました。

中堅から長いクラスの共通メニュー「パン・オ・ショコラ」は、しっとりとして濃厚な大人のチョコレート焼き菓子です。粉の量は最小限にとどめ、蒸し焼きでゆっくりと日を通しました。小さめの一切れで幸せになれるお味です。お菓子の切り分けと盛りつけは、じゃんけん(笑)で選抜された方に頼みました。各クラスの違いをご覧下さい。

choco1choco2choco4choco6choco7choco8
中堅クラスの「きんかんのタルト」は、最近とみにおいしくなった大玉のきんかんをママレードにして焼き込んだタルトです。パート・ブリゼをよく空焼きするのが香ばしいタルトを作るコツ。アーモンドクリームはオレンジキュラソーで風味をつけます。マシュマロは水飴を使ったイタリアンメレンゲで作るお菓子ですが、私はチーズ入りのマシュマロが気に入っています。ミルキーのようなやさしい味わいになるのです。コーンスターチを広げたバットに棒状にくぼみをつけて丸口金で絞り、はさみで一口大に切りました。

kinkan2mash1

長いクラスの「苺の焼き菓子」はちょっと手のかかるお菓子です。ミュルベタイク(パート・シュクレ)のうえにヴィーナーマッセ(ジェノワーズ)を焼いて、苺のコンポートをのせ、スフレ生地を重ね焼きします。1982年『Wiener Süßspeisen』というウィーン菓子の本で見つけたレシピをアレンジしました。3種類の生地の味わいが重なってしみじみとした奥行きのあるおいしさを楽しめます。近頃はこんなお菓子は見かけませんが、伝え続けたいお菓子のひとつです。「焼きメレンゲのチョコレートがけ」はお砂糖控えめの焼きメレンゲを作り、チョコレートをコーティングしました。サクサクに仕上がるはずが、お天気の具合でしんわり(笑)となったクラスもあり…そうだったクラスの方、ごめんなさい。

itigo1itigo2itigo6ichigo5ichigo6

sakusaku2

sand1
今月は初心に帰ってティーサンドイッチをご用意し、ヨークシャーゴールドをミルクティーで楽しみました。Sweets&Tableでは、3年目以上在籍して下さっている方に新年度にご自分のお菓子のテーマを決めていただくことにしています。今年も皆さまのテーマが決まりました。気持ちも新たに、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。(三浦裕子)