今年の苺はココナツミルクとあわせました。(3月23日)

お菓子好きにとって3月はソワソワ、ウキウキする月。お店でちょっと小さめな苺をみかけると、ジャムにしようかムースにしようかと、とにかく買っておきたくなるのです。Sweets&Tableでも長いクラスでは、毎年3月は新しい苺のお菓子を作ります。今月のテーブルは、ジャガード織りの深いグリーンのクロスにノリタケのアイビー紋様のティーセットです。
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1年〜3年目の方々のクラスのメニューは「苺のお菓子・春風」「抹茶とホワイトチョコレートのシフォンケーキ」「ホワイトチョコチップクッキー」です。

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4年〜5年目のクラスでは新作「苺とココナツミルクのムース」「「ビスキュイの蜂蜜レモンロール」「オレンジ風味のサブレ」を作りました。

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8年以上続いているクラスでも、どのクラスも新作「苺とココナツミルクのムース」そして「マルグリット」を2種類作りました。

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若いクラスで作った「春風」は10年ほど前に考えたお菓子です。ムースフィルムにジェノワーズを敷き、半分に切った苺を側面に張り付けてディプロマートクリームをたっぷり絞ってジェノワーズを重ねて仕上げます。カスタード、生クリーム、苺というみんなが好きな組み合わせ。教室でも人気のお菓子です。隠し味にほんの少しラズベリージャムを入れるのがポイントです。ホワイトチョコレート入りの抹茶風味のシフォンケーキは、3月にぴったりの若草色に焼き上がります。ホワイトチョコレートがミルキーのような味わいになって、これも教室で人気のシフォンケーキです。クッキーはホワイトチョコレートを砕いて混ぜた、素朴なタイプを作りました。焼けたホワイトチョコレートはナッツのような風味になります。
春風はみんなで思い思いに仕上げて、こんな風に出来上がりました。

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今年の新作の苺のお菓子は、苺とココナツミルクの組み合わせです。苺もココナツミルクもふわっと軽いムースにし、互い違いに絞り出して、竹串でぐるぐるとかき混ぜてゆるやかに混ざるように仕上げました。間には、ココナツファインを効かせたジョコンド生地を重ねています。

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中堅のクラスでは蜂蜜とレモンジュースのイタリアンメレンゲで作ったバタークリームで、ロールケーキを作りました。生地はレモンの皮入りのビスキュイ・ア・ラ・キュイエールです。オレンジ風味のサブレは、フードプロセッサーで細かくしたオレンジピール入りの薄焼きクッキー。端っこをチョコレートでコーティングしてみました。

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8年目以上のクラスでは、マルグリットを2種類焼きました。マルグリットは私にとっては、とても懐かしいお菓子です。40年近く前(!)お菓子を習い始めたばかり頃に買った思い出の焼き型なのです。アーモンドプードルを使うオーソドックスなタイプと、アールグレイ入りのタイプを焼きました。バターをクリーム状にして使う生地と溶かしバターにして混ぜ込む生地を作り分け、出来上がりの食感の違いを食べ比べていただきました。粉砂糖のかけ具合で、仕上がりがこんな風に違います。焼き色が濃い方がアールグレイ風味です。

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今月はホワイトアスパラのスープをご用意しました。今年度は、お茶の時間に器の話をすることにしています。今月は有田焼きをテーマにとりあげてみました。

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また、今月から「お菓子の歴史」クラスが始まりました。高校の世界史の教科書を読みながら、その時代のお菓子の話をしていきます。(三浦裕子)