神戸へ・バウムクーヘンの専用オーブン製作会社を訪ねて(7月28日)

暑中お見舞い申し上げます。私が博士論文のテーマに選んだお菓子は「バウムクーヘン」です。盛夏の最中ですが、26日神戸にあるバウムクーヘン専用のオーブン製作会社の筆頭『不二商会』を訪問してきました。『不二商会』は店内でバウムクーヘンを焼き、焼きたてを店頭に飾って提供するというバウムクーヘンの販売方法を可能にした立役者といえる存在です。直火で生地をかけながら焼き上げるバウムクーヘンは、熱いオーブンの前での立ち仕事で重労働なのですが、『不二商会』が開発したシャッター付き機能はその労働量をずいぶん軽減するとともに、生地をふんわりと焼き上げることも可能にした画期的なオーブンなのです。その製作に携わられた会長藤波勝也氏、社長の藤波哲也氏に完成のいきさつなどをくわしく伺うことができました。

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『不二商会』には実際にオーブンを使ってバウムクーヘンを焼くことができるトレーニングルームや、新作のバウムクーヘンを生み出すための試作室があり、ここも見学させていただきました。

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この日は韓国からもお菓子屋さんがバウムクーヘンのオーブンの視察と焼き方のトレーニングに見えていました。『不二商会』の玄関には来客社の名前が…。

お菓子職人の技術と機械化の相関関係について考えさせられた一日でした。

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翌日は神戸在住の友人洋子さんと会って、神戸のお菓子屋さん巡りをして、旧交を温めました。写真は撮りそびれましたが、栄町通りにある『郡愛茶餐庵』の飲茶の美味しかったこと!また、おなじみのお菓子メーカー『ケーニヒス・クローネ』がホテルを経営しており、ケーキがたくさん食べられるというランチに行列ができていました。私たちがいただいたのは山本通にある『CAKE STAND』の桃のデザートです。

(三浦裕子)