夏の和食器についての勉強会・二篇(8月27日)
今年の夏も、Sweets&Table番外編「和食器についての勉強会」をしました。今年はいつもの講話に加えて、出光美術館『京みやび』展見学にも行きました。
パート1は、元浄水茶寮の店主穐吉陽一郎氏をお迎えして、料理と器の関係についてのお話を伺う勉強会です。この勉強会も今年で4回目を迎えました。まずは、海老真丈を夏向きにあつらえたお椀と、さっと炙ったステーキを添えた炊きたてのご飯をいただきます。その後はお話を伺いながらのティータイム。京焼きの話から日々の献立の立て方のヒントに話は広がり、穐吉氏が最近求められた器を見せていただいて、あらためて器使いの愉しみにふれたひとときでした。
今年はパート2として、門司の出光美術館で開催されている『京みやび 仁清・乾山と色絵の競演』を見に出かけました。学芸員の田中伝さんの解説を伺いながら仁清の初期から晩年の華やかな作品を順に見ていくと、17世紀の時代背景を感じとることができ、器が語りかけてくるようでした。また乾山の作品のところでは兄光琳との関係のエピソードも聞かせて下さり、尾形家を身近に感じたり…。楽茶碗も長次郎から慶入までずらりと8体並んでおり、京焼きのみやびを堪能することができました。その後はせっかく門司に来たからはと、三井倶楽部で焼きカレーのランチを。参加者は8名とこじんまりとした会でしたが、楽しいひとときでした。(三浦裕子)
最後になんだかインスタ映えしない写真ですが(笑)