初釜(1月12日)

昨日は初釜に参りました。私はここ数年博士論文の執筆を抱えており、お茶のお稽古には月に一度ほどしか通うことができないのですが、30年お世話になっている我が師、井上先生は私のことをよくわかっていてくださり、大目に見ていただいています。

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待合のお軸は故久田宗匠による「松樹、千年」

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蕾の兆しが見える梅、藪椿など、露地は心の鏡です。

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無言での出迎えで席中に入ると、清められた茶室に炭が継がれ、心づくしの料理で和やかなひとときを過ごす。そして一旦中立。銅鑼の合図で再び茶室に入り、厳粛な濃茶をいただき、薄茶で席はほぐれる。そして無言でのお見送り。お道具に込められた亭主の思いを客は汲み取り、お茶を通して主客の気持ちが交わる‥茶の湯って、本当に楽しいです。(三浦裕子)