水害にあわれた方々に謹んでお見舞いを申し上げます。

ここ一週間、ほんとうによく雨が降りました…。福岡県では大きな水害もありました。久留米の田主丸から通って来て下さっているお生徒さんは、いつもの道路が川になってしまっていた、とおっしゃっていました。水害にあわれた方々に謹んでお見舞いを申し上げます。

7月のSweets&Tableは7日から14日までだったのですが、幸い大雨にはあわず、いつもどおり行うことができました。今月のテーブルは乾いた爽やかな風が吹く砂浜をイメージしたのですが、いかがでしょうか。ブラウンのクロスにガラスの角皿を敷き、ベージュの変形皿をおきました。ナプキンはサンドベージュ。椅子カバーもサンドベージュに変えました。お花は前半がクルクマやサニワタリ、後半はランを飾りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月は各クラス夏らしいお菓子を作りました。2年目のクラスは、コーヒー風味のパルフェを詰めて凍らせた「コーヒーグラッセ」。マルサラ酒で風味をつけた大人の冷菓です。それにフードプロセッサーで作る簡単なパート・ブリゼで作る「アンチョビ・パイ」と「めんたい・パイ」。どちらもアペリティフになる塩味の一口パイです。クッキーの代わりに蜂蜜シロップゼリーで固めた果肉たっぷりの「グレープフルーツゼリー」を作りました。クローブを効かせた特性ソーズをかけていただきます。

 

 

 

 

 

3年目クラスのメニューは「ブルーベリーチーズケーキ」「パヴロヴァ」イタリアのヘーゼルナッツの薄焼きせんべい「テーゴレ」です。パート・シュクレにブルーベリー入りのベークドチーズ生地、その上に手作りのブルーベリーのピューレ入りのレアチーズ生地をのせたブルーベリーチーズケーキは、ブルーベリーとチーズの相性の良さが満喫できる教室でも人気のケーキです。「パヴロヴァ」は焼きメレンゲにシャンティークリームとキーウィなどのフレッシュフルーツをのせて食べるオーストラリアのお菓子。ロシアのプリマバレリーナ・パヴロヴァのオーストラリア公演を記念してこの名がつきました。口の中でしゅわっととけるこのお菓子は大きな円形に作られることが多いようですが、教室では一口サイズに小さく作ります。テーゴレは、イタリアダオスタ州ヴァッレのクッキーでバターの入らないパリッとした薄焼きせんべい。軽い口当たりが夏向きです。

4年目から8年目のクラスのお菓子も爽やかです。「グレープフルーツとヨーグルトのムース」「あんずの焼き菓子」「アンチョビ入りチーズスティック」。軽く淡雪のようなグレープフルーツのムースにヨーグルト入りのクリームをあわせたプチ・ガトーには、グレープフルーツの果肉たっぷりのゼリーが間と上にたっぷりと入っています。底に敷いたのは、ダックワーズ生地。一口目から「おいし〜い」と声があがるお菓子です。今年はあんずをたくさんいただいたので、糖度やペクチンの割合を変えて、いろんなジャムを作ってみました。あんずの焼き菓子には、ピューレのようなやわらかさのジャムを生地の間にはさみ、くるみを散らして焼きました。15度ぐらいに冷やして食べるとほんとうに爽やかなお味です。アンチョビ入りのチーズスティックは、パート・ブリゼにアンチョビを挟んで焼くのですが、挟み方にひと工夫しました。

                                                                               10年目以上の長いクラスでは、「桃とミントのプチ・ガトー」を作りました。フレッシュ感を残した桃のコンポートにミントのババロア、ミント風味のゼリーという組み合わせです。桃のおいしさの後に庭のミントのほのかな涼感が残る、思わずにっこりしたくなる味わい。桃のおいしい時期にぜひとも作っていただきたいお菓子です。焼き菓子は「あんず入りミルリトン」を作りました。黄金色に焼けたパイ、サクッとしたアーモンド生地の中からでてくる甘酸っぱいあんずジャム。暑い時期にタルトレットに生地を敷き込むのはたいへんですが、このおいしさで報われます!クッキーは「ダークリンツァービスケット」カカオ風味のダークリンツァー生地をビスケット仕立てにしました。間には手作りのラズベリージャムをサンドしています。

これから夏本番。Sweets&Tableは8月は夏休みです。夏休み前の今月、3年目以上のクラスの方々にだしている宿題(?)の進行具合をチェックしました。せっかく長くSWweets&Tableに通って来て下さるなら、良い意味のお菓子通になっていただきたいと、長いクラスの方々にはおひとりおひとりにお菓子についての年間のテーマを決めていただいているのです。皆様の目下の進行具合はぼつぼつでしたが(笑)秋からの後半に期待しましょう。(三浦裕子)