変わらぬ美味しさ、町工場の力(3月15日)

目下取り組んでいる日本の洋菓子史研究の一環で、3月上旬に神戸の老舗洋菓子店「ツマガリ」と四條畷市にある製菓製造機器メーカーを訪ねました。

1987年創業の「ツマガリ」は全国に根強いファンを持つ洋菓子店。1970年代後半から1980年代にかけて洋菓子職人修業と経験を積んだ津曲孝氏が生み出すお菓子は、シュークリーム、苺のタルト、イチゴのショートケーキ、バナナのオムレットんどなど、どれもオーソドックスで懐かしいものばかり。そしてどれもが文句なく美味しい。日本の洋菓子の原点に触れた思いでした。

IMG_5832

四條畷市の中井機械工業はカスタードクリームを炊き上げる機械の製造メーカーです。創業110年のこの会社は元は餡練り機を手がけていたメーカーで、洋菓子のカスタード製造に進出した当初の試行錯誤のエピソードは、こちらも「ものづくりの原点」そのものでした。

IMG_5813(三浦裕子)