夏のデザートの会をしました。(7月21日)
日中は30度を超えましたが、木陰は爽やかな風が吹いた20日Sweets&Tableでは、昨年末に福岡・桜坂にオープンした『オー・フィル・ド・ジュール』の吉開雄資シェフのデザートを楽しむ会をいたしました。
吉開シェフはパリの『ル・ブリストル』でスー・シェフを勤められた方です。折しも7月上旬に東京渋谷のセルリアンタワーで行われた『ル・ブリストル・フェア』のために来日していたローラン・ジャナル氏に呼ばれて東京に行っておられ、戻られたばかりでした。
『オー・フィル・ド・ジュール』にはいつも美しいお菓子が並んでいますが、今回は特別にデザートを作っていただくことにしました。(シェフには、ご無理を申し上げました…)
メニューをざっとご紹介いたします。
手製のジンジャーエールで乾杯した後は、アミューズブシェのドライトマト、チョリソーなどが入ったクグロフ・サレと、パルミジャーノを5層に織り込んだパイをスモークサーモンで巻いたもの。そしてみずみずしいサラダを添えて。(クグロフはお代わりあり!)
アヴァンデゼールとしてヴェルベーヌの香りのついた桃のゼリー。これにはグロゼイユのソースと桃のグラニテがのせられていました。(グラスの横には金箔はきらり!)
グランデゼールは、圧巻のチェリーとシシリーのピスターシュのムース。飴で作られたチェリー型に詰められているのです!キルシュでフランベしたチェリーとチェリーのソルベが添えられていました。飴のチェリーを割ると…
チェリー飴のムースにはキャラメリゼされたピスターシュ、シュトロイゼルなどが忍ばせてあり、ムースのとろりとした舌ざわりの合間にザクッ、カリカリとした食感と香ばしさが楽しめます。チェリーには、飴の軸もついています。(お皿が完成したときは、ため息の後に拍手が起きました!)
ここでコーヒーと紅茶とともにミニャルディーズとして、お口の中でレモンティーが流れ出てくるレモンゼリーと、フランボワーズのマカロン。マカロンはパールピンクに仕上げられています。
この後吉開シェフに、今日のメニューについての説明、そしてパリで学んだこと、感じたことなどについて話をしていただきました。若きシェフのお菓子に対する真摯な姿勢が伝わってくるお話は、とても胸に響くもの。ファンタジーあふれる美味しいデザートとともに、夏の特別のひとときとなりました。(三浦裕子)
こんなお土産付きでした。