Kバレエの『ジゼル』を観てきました
6月13日木曜日に教室を終えて、鳥栖市民文化会館でKバレエの『ジゼル』を観てきました。『ジゼル』は私が一番たくさん観ている演目であり、好きな演目でもあります。東京バレエ団がアルブレヒトにマニュエル・ルグリとウラジミール・マラホフを迎えて2日連続で行った公演は印象深いものでした。Kバレエでもこれが3度目です。
何度観ても舞台に引き込まれ、新鮮な感動があるのは、作品の力であるとともに、やはりダンサーの魅力です。今回のKバレエの『ジゼル』も豊かなファンンタジーの世界を堪能した満足感のある舞台でした。一幕の里村の場面が現れたときの照明の効果、村人達の踊りのキレのよい踊り、神戸里奈さん扮するジゼルの可憐さ。熊川哲也さんのすこし高慢なアルブレヒト。恋する二人を巡る幸せな踊りが、アルブレヒトの婚約者マチルドの出現で暗転していく舞台。ジゼルが昔の幸せを思い出しながら死んでいく様子は、何度観ても胸をつかれます。白い墓場の2幕にあらわれるアルブレヒトは深い後悔を身にまとった思慮深い青年。美しくそろったウィリ達の群舞の中に現れる熊川さんの高いジャンプは、やはり圧巻です。妖精になったジゼルに救われて、一番大切なものを失ったことに気がつくアルブレヒト。1幕の高慢さとのコントラストが生きてきます。やはり、舞台はいいですね〜。急いで帰宅して、翌日からの教室に新たな気持ちで臨むことができました。(三浦裕子)