5月のクラスは久しぶりに自宅のダイニングである旧教室で



5月のクラスは久しぶりに自宅のダイニングである旧教室でしました。ドアを昨年末、グリーンに塗り替えました。築80年以上の自宅は天井が高く、5月の薫風が吹き抜けます。

 

 

 

 

 

 

オーバル型のテーブルのはボーヴィレのクロス、マチルダに大倉陶園のメイグリーンをあわせました。初夏らしい組み合わせです。窓辺の丸テーブルには、ボーヴィレの2000年の記念クロスにロイヤルコペンハーゲンのフロイツェンベルグをあわせました。


2年目のクラスは毎年その名も「五月のロールケーキ」を作ります。柔らかなジェノワーズをシャンティクリームとレモンをあわせた爽やかなクリームで巻きます。中にはグレープフルーツをちらし、レモンの皮のコンフィとミントを飾りました。名前の通り、爽やかなロールケーキです。焼き菓子は「バウムクーヘン」です。マジパン入りのしっとりとした生地。かすかにスパイスを効かせるのが私の好みです。クッキーは「アーモンドのひとくちクッキー」。生地にもアーモンドを入れ、丸ごとのアーモンドをのせています。

3年目のクラスは「ガトー・サンマルク」と「ケーク・サレ」を2種類作りました。ガトー・サンマルクは近頃お店では見かけないようですが、1980年代にはフランス菓子屋さんの主役だったように思います。ジョコンド生地でガナッシュとバニラクリームをサンドしたものなのですが、私はバニラクリームは、パータ・ボンブで作るのが好きです。表面をキャラメリゼするのが決まりです。おいしいですよ。ケーク・サレはカレー風味でブロッコリー入りのものとプチトマトと黒オリーブを入れたものを作りました。どちらも厚さ1.5センチぐらいにスライスして、温めなおしていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4年目以上のクラスは「チョコレートとオレンジのハーモニー」「オセロ」「ピーカンナッツボール」です。オレンジとチョコレートは私の好きな組み合わせ。いろんなお菓子を作ったのですが、今回はオレンジをクレムーにして、チョコレートムースとあわせました。表面にもオレンジクリームを絞り、みずみずしい食感が楽しめるようにしました。オセロはチョコレートとコーヒー、ふたつの味を組み合わせた焼き菓子です。チョコレートはブラウニー、コーヒーはパン・ド・ジェーヌ生地にしました。クッキーはピーカンナッツをたっぷり入れた一口クッキーです。

                                      

 

 

 

 

13年以上続いている長いクラスでは「初夏のママレード入りチーズケーキ」「ラミントン」「ねまきを着たアーモンド」を作りました。毎年甘夏みかんでママレードを作るのですが。今年はハッサクでママレードを作りました。昨年からなのですが、皮を2回湯でこぼしても苦みが強く残るのです。このほろ苦さがママレードの身上でもあるのですが、気になります。今年も苦みの強いママレードができたのですが、チーズとあわせると、なんともいい感じの味わいになるのです。内容はナッツ入りのさくさくのクランブル、ママレードゼリー、ヨーグルト入りのチーズムースというもの。表面には、ジュレ・ナチュールで水滴のような飾りをつけました。ラミントンは、私の友人堤理華さん訳の『ケーキの歴史物語』(原書房)で見つけたオーストラリアのお菓子です。ジェノワーズをサイコロ状に切り、チョコレートアイシングをからめてココナツをまぶした楽しいお菓子です。クッキーは、アーモンドホールをほんのり塩味のサブレ生地で包んで焼いたもの。粗塩を効かせています。                                                今月は、あの村上開新堂のクッキーが届きました。ありがとうございました!

智子さん。

新しいパソコンにまだ慣れることができず、右往左往しています。大学院も2年目に入り、論文の中間審査が迫ってきています。でも大丈夫、おいしいお菓子とお茶で一息いれたら、勇気百倍!精一杯いきましょう。(三浦裕子)