30周年祝賀会(11月21日)
11月15日にSweets&Tableの30周年の祝賀会をホテルオークラ福岡で行いました。「行いました」といっても、今回の祝賀会はお生徒さん達による実行委員会から祝っていただいたものです。
当日は私の希望で、京都大学の藤原辰史先生に「学ぶということ」というテーマでご講演いただきました。藤原先生は博士課程後期に在籍していた時から指導を受けていた先生のお一人です。私は先生から学ぶこと、論文を書くことの意味を教えていただいたと思っています。Sweets&Tableは小さなお菓子教室ですが、お菓子作りをとおして歴史や社会のあり方を考える場であることを目指しており、皆様にもぜひ先生のお考えにふれていただきたいとの願いを実行委員会の方々が汲んでいただきました。
その後は、ホテルオークラの新鮮な材料を使って丁寧に調された美味しいフランス料理を皆さまと楽しみました。
昔のお生徒さん達もたくさんお祝いに駆けつけてくださり、途中で私には内緒で用意された教室の思い出のスライドが上映された時は、もう胸がいっぱい‥。デザートはイタリアンメレンゲでデコレーションしたアイスクリームをフランベするベークド・アラスカです!
お土産は私の信頼する二人のシェフ「ラ・ヴィエイユ・フランス」木村成克氏と「オー・フィル・ド・ジュール」吉開雄資氏のお菓子。それに事前に行った卒業生の方々と在校生の方々からの好きなお菓子アンケートから選んでSweets&Tableのレシピベスト30のオリジナルレシピブックです。
お一人お一人とゆっくりお話はできませんでしたが、お顔を拝見できただけでとても幸せでした。40歳で教室を始めて現在70歳となりましたが、もうしばらくはお菓子の研究を続けたいと願っております。
後日、お生徒さんより素敵な一句が届きました。
「師よ朋(とも)よ、三十年(みそとせ)繋ぐ菊の宴」
皆さま、どうぞ末長くお付き合いくださいますようお願いいたします。(三浦裕子)