バナナとミルクチョコレート(6月22日)

今年も6月のSweets&Tableには美しい紫陽花が届きました。我が家の裏には濃い紫、ほのかにピンクをおびた紫と色鮮やかな紫陽花が咲く庭があり、そのお宅から毎年切り立てが届くのです。薄紫のテーブルクロスに西洋紫陽花の模様入りの布で作った手製のナプキンというこのテーブルは、当教室6月の定番です。
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1〜3年目の方のクラスのお菓子のメニューは「ディプロマートトルテ」「ココナツレモンサブレ」
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3年目以上のクラスでは「バナナとミルクチョコレートのプチ・ガトー」「米粉のきなこクッキー」
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焼き菓子は全クラス「オレンジのパウンドケーキ」を作りました。
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「ディプロマートトルテ」は断面を、普通のスポンジとカカオスポンジの市松模様に仕上げるケーキです。クリームには、牛乳を使う軽いガナッシュをあわせました。市松模様の作り方は、作る過程をみればな〜んだという簡単なもの。けれども仕上がりだけを見れば、ずいぶん手が込んでいるようにみえます。同じケーキが2台できるので、持ち寄りのパーティーの時などにおすすめです。「レモンサブレ」はココナツファインをたっぷりと使ってさくさくに焼き上げるもの。ココナツファイン入りの生地は焼きを気持ち浅くするのが、ココナツの風味を残すコツです。
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「バナナとミルクチョコレートのプチ・ガトー」は今年の新作です。つぶしたバナナ、イボワール、牛乳などで作るふんわりしたクリームに、ミルクチョコレートの軽いガナッシュをあわせたもの。ほんのりラムを香らせました。生地はカカオ風味のビスキュイ・ジョコンドです。チョコレートでバナナの飾りを作ってトップに飾ったのですが、これがなかなかバナナに見えなくて…(笑)各クラスの飾りの違いです。
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「米粉のきな粉クッキー」は米粉を使ったクッキーのバリエーションを知りたい、というリクエストにお答えしたもの。生地にもきな粉は入れますが、表面にもきな粉をまぶしています。
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焼き菓子を全クラス「オレンジのパウンドケーキ」にしたのは、電子レンジで簡単に少量作るオレンジのコンフィをご紹介したかったからです。今までオレンジのコンフィは9日かけて作っていましたが、オレンジ1個を使って、電子レンジで作ることができます。もちろん日にちをかけたものの方が蜜を含んだ本格的なものができますが、1日でより生に近いフレッシュな感じのコンフィができます。これでパウンドケーキを作るとオレンジの風味いっぱいに仕上がりました。細長いとゆ型とパウンド型、ふたつの型で焼きました。表面にはグラスを絞って、オレンジコンフィを飾っています。各クラス、飾り方もさまざま。
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今月はティータイムの前に、ヴィシソワーズをご用意いたしました。
soup5器の話は、唐津焼きについて考えてみました。梅雨はうっとおしい季節ですが、雨に日においしいお菓子とお茶で静かなひとときをすごすのは、心落ち着くものです。(三浦裕子)